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館山市復興と今後の防災のための課題
(神戸富崎地区での災害対応から) |
2020年2月6日
館山市議会議員 鈴木ひとみ |
1. 道路の損壊か所の補修について
2. 土砂崩れ危険箇所の対策について
3. 損壊した空き家について
4. 氾濫した河川の改修について
5. 津波一時避難場所について
6. 避難所の整備について
7. 農家の支援について
8. 災害時のライフラインの確保のために
9. 山中に放置されている倒木について
10.災害復旧、防災設備のための財政支援を
11.国、県に災害対策のプロフェッショナルチームを
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1. 道路の損壊か所の補修について |
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神戸地区では 安房特別支援学校前、佐野地区佐野川沿い、犬石地区、藤原地区で損壊した道路の修復が急
がれる。生活道路であり、今後の大雨等でさらに損壊が進めば修復はさらに困難となり、地区住民の生活に支障をき
たすこととなる。 |
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2. 土砂崩れ危険箇所の対策について |
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昨年の台風、大雨で、崩れた場所の補修が急がれるが、崖面が私有地であることから、放置されたままである。
個人での補修は費用負担も大きく、困難であり、所有者が不明の個所もある。私有地であっても、行政が援助して
命と財産を守る制度が必要である。
また、所有者不明または相続がなされず放置されている土地を各自治体が有効活用できるよう、法的な整備をすべ
きである。 |
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3. 損壊した空き家について |
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損壊した空き家は、その後の雨風にさらされて危険度が増している。
空き家措置法を適用して早急に撤去すべきである。 |
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4. 氾濫した河川の改修について |
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佐野川、洲宮川、巴川は昨年の台風と大雨で氾濫を繰り返した。きちんとした治水対策が必要である。 |
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5. 津波一時避難場所について |
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津波一時避難場所へ誘導する看板をもっとわかりやすく整備する必要がある。
神戸、富崎地区では、高台への誘導する看板を設置が必要である。 |
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6. 避難所の整備について |
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神戸、富崎地区の避難所として房南学園だけでは収容しきれない。旧神戸小学校を耐震補強して、普段は社会
福祉施設として、災害時は避難所として活用できるようにすべきである。
災害時の電源確保のため、太陽光パネルを両校とも設置してほしい。房南学園は、停電時にトイレも使えなくなる。
また、明るさを保つこと、テレビ等で情報を得られることで安心感を得られる。 |
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7. 農家の支援について |
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ビニールハウスの損壊により、施設の被害だけでなく、収入減を失っている。また、ハウスの補修がなかなか進まないので
次の作付けもままならず無収入の期間が長期化している。
露地栽培農家も、植え付け時期の大雨と、この冬の天候不順により生産量が激減し、販売価格も低迷しているので
収入を大きく減らしている。農家への経済的な援助が必要である。
これを機に離農する農家もある。耕作放棄地を増やさないため、農地の活用が進むよう措置が必要である。
また、新規就農を促し、支援する制度と農地法の改善を望む。この地域を農地活用の特区とし、農地保全と土地
活用を進めることも解決策となる。 |
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8. 災害時のライフラインの確保のために |
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電線を切断する恐れのある樹木の伐採整備、整備を東電に要請してほしい。
また、災害時に必要とあれば東電職員でなくても電線に絡んでいる樹木を伐採できるよう協定を結ぶ必要がある。
災害時には再生エネルギーを地域で利用できるような仕組みを作り、個々の太陽光パネル設置者と協定を結ぶべき
である。地震により利根川水系の水の供給が止まったときに備えて、地元の浄水場の維持は必要である。 |
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9. 山中に放置されている倒木について |
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山中に倒木がたくさん放置されている。これを行政が援助して処理するべきと考える。
本来は、土地所有者が処理すべきだが、現状では困難で、所有者不明または放置されているものが多い。
道路、住宅に迫って危険のあるものは行政が処理をできるようにする必要がある。 |
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10.災害復旧、防災設備のための財政支援を |
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復興にかかる経費は9割が国の負担としても市の財政に大きな負担となって、復旧にブレーキがかかる状態である。
防災設備を強固にしようとしても市の財政では難しい。海抜が低く、高い建物がない市街地では、津波対策は十分
とは言えない。財政面の支援をお願いしたい。
また、補助金を得るための市職員の事務作業が煩雑である。簡素化されるようにしてほしい。 |
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11.国、県に災害対策のプロフェッショナルチームを |
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各市町村職員に災害対応経験がないため、迅速かつ十分な活動ができないのは仕方のない事である。
災害の多い昨今、国、県に災害対応のプロフェッショナルチームを作り、災害時に派遣して市町村職員の支援にあた
るようにするべきである。
ボランティア対応をする社会福祉協議会も県社協、全社協でサポート体制を作り、ボランティア団体とタッグを組んで活
動できるようにすべきである。 |
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