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総務委員会 委員長報告 |
委員長 佐野聖一 |
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令和7年 第1回 市議会定例会 |
登壇 令和7年3月24日(月) |
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総務委員会委員長報告
議案第10号から議案第19号及び議案第25号にかかる、総務委員会における審査の経過及び結果について、
御報告申し上げます。
去る3月5日の「本会議」において、本委員会に付託されました議案につきまして、3月10日、委員会を招集し、
慎重に審査を行いました。
以下、その質疑応答等、主なものについて申し上げます。
議案第12号
館山市長、副市長及び教育長の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について
給与の削減で捻出できる金額と、その使途は と聞いたところ、
金額については、3役合計で、258万7200円。
今回の条例改正は、館山市の厳しい財政状況を鑑みて、財政の健全化に向けた姿勢を示すため実施するもの
であり、使途を決めて減額するものでない との説明がありました。
議案第15号 館山市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
国民健康保険税引き上げの影響金額と人数及び、国民健康保険税の推移の見込みは と聞いたところ、
国民健康保険税は、国民健康保険の加入世帯の所得状況や加入者の人数により差異が生じる。令和6年度
と比較すると平均で1割強の増となる見込みである。また、影響する人数については、千葉県が示した令和7年度
の世帯数及び加入者数である6,544世帯、9,745人と見込んでいる との説明がありました。
また、国民健康保険税の推移については、令和5年度まで税額を据え置いたことにより、千葉県が示す保険税額
との乖離が生じているため、令和8年度までには、千葉県に同調させる予定であり、その後についても、県と同様に
推移する予定である との説明がありました。
議案第16号 館山市西岬(西)地区に係る公共的施設の総合整備計画の変更について
辺地債の財政負担は20%との理解でよいか。 また、償還期限は と聞いたところ
元利償還金の80%が後年度における普通交付税の基準財政需要額に算入されるので、制度上は市の財政負
担は20%となる。また、償還期限については、最大40年との説明がありました。
議案第25号 館山市一般会計補正予算(第9号)について
第2款 総務費の広報発行事業に関して、契約単価の減と印刷ページの見直しとあるが具体的にどのようなことを
行ったのか と聞いたところ、
契約単価について、予算編成時の1ページ当たりの見積り単価は、1,848円だったが、入札により約8%下がり、
1,705円での契約となった。次に、印刷ページの見直しについては、広報紙1号当たりの決算見込みページ数が
予算編成時と比べ、年間で24ページ減る見込みとなった。広報紙1号当たり2万1,300冊印刷をするため、年間
で約51万ページ減らすことができた との説明がありました。
次に、第4款の衛生費の清掃センター運営に関して、減額のもっとも大きな要因は何だったのか と聞いたところ、
減額の要因としては、大きく4つの要素がある。1つ目は、ごみの搬入量の減、2つ目は、基幹改良工事による
燃焼効率の向上により使用する薬品量の減少、3つ目は、政府のエネルギー価格支援の恩恵により電力料の
削減、4つ目は機械類の保守、改修工事の発注時における精査により必要な工事範囲を限定したことによる
工事費の減 との説明がありました。
次に、第6款農林水産業費の有害獣被害防止対策設備設置事業補助金に関して、実施要望の縮小の要因
は何か と聞いたところ
有害鳥獣に対する対策が済んでいる農地が増えたことが要因ではないかと推測する との説明がありました。
次に、第9款の消防費の消防団員報酬に関して、団員数の推移及び団員数確保のための取組はと聞いたところ、
団員数の推移については、年々減少傾向である。また、団員数確保のための取組としては、団員自らが相当の努
力をしているが、市としては、大きく2つの取組を行っている。まず、運用面での取組として、幅広い住民の加入と広
報、装備施設の充実、消防操法大会の見直しを行っている。次に、費用面として、消防団員の費用弁償や報酬
等の改善を図っている との説明がありました。
以上が質疑応答等の主なものであります。
次に、討論を行いました。
議案第12号に関して、まず、反対討論がありました。
市長と副市長は、執行部の責任もあるため、給与の減額については反対しない。しかし、教育長は、学校再編と
いう、様々な人達が「子供たちのために」と、意見や想いをもっている中、しっかりと向き合っており、丁寧に説明も重
ねてきた。また、様々な教育課題や施策についても、情熱と冷静さをもって対応しているため、教育長の給与を
削減するべきではないと考える との討論がありました。
次に、賛成討論がありました。
市長の年頭のあいさつで、給与カットについて、「そこに託す思いは、厳しい現実を職員のみなさんに共有してもらい
館山市という船を沈めてはならない」と語っていた。 この状況を打開する一つとして、給与カットを決めたということで
あれば、それは止める筋合いはない。令和9年度の財調枯渇の回避、その後の安定的な運営も念頭に、この数年
間の正念場を乗り切って欲しい。 また、市民に選ばれ市政運営の一翼を担う議会側も、議会改革をより一層引
き締めていくべきだと思っている。そのためには、議員定数の適正化などで議員報酬についても真摯に議論を重ね
ていく必要がある との討論がありました。
次に、議案第15号に関して、まず、反対討論がありました。
国民健康保険の加入者は、高齢者、障害者、無職や自営業、非正規雇用などで社会保険への加入が難しい
人で構成されている。また、国民健康保険の加入者は経済面で厳しい事情を抱えている方たちのため、国民健康
保険税は、国の施策として税の負担軽減をするべきであるし、経済的に逼迫している人は、病院の受診を控える
ことにつながり、病状の重症化に陥る懸念がある との討論がありました。
次に、賛成討論がありました。
議案第15号は、館山市の国民健康保険事業の健全な運営を図るために、令和7年度と令和8年度の2か年で
千葉県の標準税額まで段階的に引き上げることは理解できる との討論がありました。
採決の結果、議案第10号、議案第11号、議案第13号、議案第14号、議案第16号から議案第19号及び
議案25号については、全員一致をもって、議案第12号及び議案第15号については、賛成多数をもって、原案
どおり可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げまして、総務委員会 委員長報告を終わります。
総務委員会 委員長 佐野聖一
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