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文教民生委員会 委員長報告 |
委員長 鈴木ひとみ |
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令和6年 第4回市議会定例会 |
登壇 令和6年12月20日(金) |
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議案第72号、議案第73号、議案第81号から議案第83号、及び議案第86号から議案第88号にかかる、
文教民生委員会における審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。
去る12月13日の本会議において、本 委員会に付託されました議案につきまして、12月16日、委員会を招集
し、慎重に審査を行いました。
以下、その質疑応答等、主なものについて申し上げます。
議案第72号
館山市立中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について
令和7年4月1日が施行日となっているが、館山中学校の供用開始はこのとおりで大丈夫か と聞いたところ、
現在は、体育館、北側外構、付帯施設、校庭整備の工事を行っているが、いずれの工事も令和7年3月に完
了予定であり、4月からの供用開始には間に合う との説明がありました。
議案第73号
館山市看護師等修学資金貸付条例の一部を改正する条例の制定について
改正のきっかけは何か と聞いたところ、
これまで、市外から転入してきた生徒が新規に申請する場合は、1年以上本市に住所を有している者 という
条件を満たさないため、貸付を受けることができなかったが、養成施設から転入してきた生徒も貸付を受けられる
ようにしたい という声を受けて要件を改善した との説明がありました。
議案第82号
令和6年度館山市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について
時間外勤務手当が他部署と比べて多いようだが、残業が恒常的に発生しているのか と聞いたところ、
8月の保険証更新に向けて、4月から7月の業務量が一時的に多くなったが、今は落ち着いている との説明が
ありました。
議案第86号
館山市公民館条例の一部を改正する条例の制定について
使用料改定の周知方法は と聞いたところ、
施設への掲示、市ホームページ、広報紙、SNS等を活用した周知を行う との説明がありました。
議案第88号
館山市社会体育施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
使用料の改定による増収分の見込み額と、その用途は と聞いたところ、
120万円程度の増収を見込んでおり、主に施設の維持管理費用とする との説明がありました。
以上が質疑応答等の主なものであります。
採決の結果、議案第72号、議案第73号、議案第81号から議案第83号、及び議案第86号から議案88号
については、全員一致をもって原案どおり可決すべきものと決しました。
なお、この際、閉会中に実施いたしました行政視察について報告いたします。
本委員会は、10月1日から10月3日にかけて、大阪府阪南市、寝屋川市、守口市及び柏原市において、
視察研修を実施しました。
阪南市におきましては、「海洋教育」について説明を受けました。
阪南市では、2018年に開催された全国アマモサミットを契機に海洋教育の取組を始め、昨年度からは市内の
全小学校で実施していますが、低学年の頃から、自分たちが暮らす地域の特徴や環境について学び、将来に
渡り興味を持たせるなど、素晴らしい指導内容でした。
館山市の小学校でも、それぞれの地域に合わせた内容に重点を置いていると思いますが、地域の特徴や環境
について学び、将来を見据えた教育を充実させることは、未来を担う若者の人材育成につながる、大変有意義
な取組だと考えます。
次に、寝屋川市(ねやがわし)におきましては、「子どものいじめ防止対策」について説明を受けました。
寝屋川市では、学校や教育委員会が対応する従来の「教育的アプローチ」の他に、令和元年から、いじめ対応
の専門部署である「監察課」を市長部局に設置し、いじめを人権問題として捉え、いじめの即時停止を目的とし
た「行政的アプローチ」に取り組んでいます。
これは全国的に見ても画期的な取組であり、認知したいじめは全て解決しているという実績も挙げています。この
ような先進的な事例は、館山市にとっても大変参考になるものと考えます。
次に、守口市におきましては、「生活困窮者自立支援事業」について説明を受けました。
守口市では、生活困窮者自立支援法に基づく支援の相談窓口として「くらしサポートセンター守口」が、市役所
内に設置されています。
この窓口では、必須の支援事業以外にも、ひきこもり支援、ふーどばんくサテライト事業等の支援を行っており、
「困りごとの総合窓口」として、一度に複数の相談ができるワンストップ体制が築かれていました。
このように、様々なケースに柔軟に対応できる体制は、今後、館山市においても参考にしたいと感じました。
次に、柏原市におきましては、柏原市立堅上小学校にて「小規模特認校」について説明を受けました。
柏原市では、小学校と中学校の各1校が小規模特認校制度を導入しており、どちらも既に15年以上が経過し
ています。
少人数ゆえに、男女比の偏りや、部活動が限られるなどデメリットがあるものの、「話し合いやプレゼンの機会が
多く、一人ひとりに焦点が当たる。」
「生徒会や委員会も全員参加のため、責任感を養える。」などのメリットも挙げられていました。
また、見学した小学校の授業では、児童一人ひとりを大切にする、時間的なゆとりを感じました。
このような環境は、小規模校の在り方として、大変参考になるものと考えます。
以上、御報告申し上げまして、文教民生委員会 委員長報告を終わります。
文教民生委員会 委員長 鈴木ひとみ
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