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  文教民生委員会活動  
 
   更新履歴:文教民生委員会活動
更新:2024-01-04
     
       
  文教民生委員会 委員長報告  
委員長 倉田孝浩
  
令和5年 第4回市議会定例会
登壇 令和5年12月25日(月) 
  
 
議案第75号、議案第76号、議案第79号、議案第81号、議案第82号にかかる、文教民生委員会における
審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。
去る12月18日の本会議において、本委員会に付託されました議案につきまして、12月19日、委員会を招集し
慎重に審査を行いました。
以下、その質疑応答等、主なものについて申し上げます。


議案第75号
館山市社会体育施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について

温水プールについては、令和5年度末までに方向性を検討するとのことであったが、今年度末まで使用するにあたり
安全性は確保されているのか と聞いたところ、
安全性については技術者に確認しており、建屋については、すぐに使用を禁止するほどの危険性はないが、中長期
的な安全は担保できないので、指定管理が終了するのを機に使用を控えた方が良いとの意見があった。

また、ボイラーについては、法定検査では合格しているが、老朽化が著しいので令和5年度末で終了するのが良いとの意見があった との説明がありました。
次に代替プールの考えはないのか と聞いたところ、海上自衛隊、安房高校、セントラルスポーツクラブ、鋸南町にあるB&G海洋センターと協議をしている との説明がありました。


議案第76号
館山市老人福祉センターの設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について
 

施設の解体費用は と聞いたところ、概算で、湊の老人福祉センターは8,700万円、出野尾の老人福祉センター
は1,500万円程度かかる見込みであるとの説明がありました。
また、解体後はどうするのか と聞いたところ、湊の老人福祉センターについては、建物を残したまま売却、または更
地にして売却を検討しており、温水プールと一体で考えている。出野尾の老人福祉センターについては、検討中。


議案第79号 
指定管理者の指定について 


生活協同組合コープみらい が指定管理者となった経緯は と聞いたところ、
審査については、7人の審査員の平均点で審査しており、審査項目によっては他者が優れていたものもあったが、
他の項目については生活協同組合コープみらいの方が優れていたためである との説明がありました。


議案第81号 
令和5年度館山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について

産前産後保険税繰入金について、なぜ一般会計から繰り入れるのか と聞いたところ、
国民健康保険法の規定に基づき、産前産後の保険税の免除額の総額を一般会計から国保会計に繰り入れる
ことになっている。一般会計から繰り出した金額のうち、国から2分の1、県から4分の1の割合で負担金の交付が
ある との説明がありました。


議案第82号 
令和5年度館山市介護保険特別会計補正予算(第2号)について


家族介護用品について、年間どのくらいの要望があるのか と聞いたところ、
令和4年度の実績は30人、延べ199件との説明がありました。
上限額について聞いたところ、
介護保険で要介護4または5と認定された住民税非課税世帯の方は年額10万円、要介護3と認定された重度
の認知症等の住民税非課税世帯の方は年額6万円が上限である との説明がありました。

以上が質疑応答等の主なものであります。

採決の結果、議案第75号、議案第76号、議案第79号、議案第81号、議案第82号については、全員一致を
もって原案どおり可決すべきものと決しました。



閉会中に実施いたしました行政視察について報告いたします。
本委員会は、10月18日から10月20日にかけて、山形県天童市、寒河江市及び河北町において、視察研修を
実施しました。


天童市

山形県天童市におきましては、「ピンクリボン推進事業」について説明を受けました。
ピンクリボン運動は、1980年代にアメリカで始まった、乳がんの啓蒙運動であり、早期発見、早期治療が世界的に
も重要視されています。
天童市では、セルフチェックの方法など乳がんについて正しく学び、身近な方にもその知識を広く伝えてもらう「ピンク
リボンメイト」の養成など、独自の啓発活動を行っており、特に医師と担当職員で作成したチラシは、大変わかりやすいものとなっていました。
館山市でも乳がんの早期発見、治療のため、検診率を向上させるには、このような取組が参考になると考えます。

同じく天童市において、「ショッピングリハビリ事業」について説明を受けました。
介護事業者による買い物支援などは行われてますが、天童市は自治体で実施している先進的な事例であります。

介護認定調査の結果、生活行為の中でも、買い物自立の割合が特に低い点に着目し、専用のショッピングカート
を使った歩行運動によるリハビリと、買い物による食材の確保や調理、金銭管理による生活行為の向上を、同時に
行える取組として実施されていました。

対象者は65歳以上の要支援1・2に該当する方ですが、要支援者の要介護状態への移行を、買い物を楽しみ
ながら自然と予防できる本事業は、健康寿命を延ばし、介護給付費や医療費抑制にもつながる事業として、参考
になるものと考えます。


寒河江市(さがえし)

「寒河江マザーズ支援拠点整備事業」について説明を受けました。
この事業は、平成31年4月の保育所の新築移転に合わせて、敷地内に医療保育施設を一体的に整備し、併設
する小児科クリニックとともに、子育て支援の拠点として整備したものです。
保育所を見学しましたが、病後児保育、病児保育を実施しており、併設の小児科クリニックも、ネット予約により待
ち時間が少ないなど、保護者の期待に応える施設となっていました。
少子化が進む中でも、多様化する子育て支援のニーズに対応する事業は、今後の館山市にとっても参考になるも
のと考えます。

同じく寒河江市において、「旧田代小学校利活用事業」について説明を受けました。
旧田代小学校は、平成25年3月に廃校となった後、里山レストランの運営を経て、平成29年度に地域住民が
主体となったNPO法人が設立され、管理運営を行(おこな)っているとのことでした。
現在は「学びの里TASSHO」として、宿泊可能な施設に改築され、トレッキングや山菜採りなどの、自然体験プロ
グラムを実施しており、多くの地域住民が運営に関わることで、地域雇用の改善にも貢献しているとのことでした。
学校再編が進む館山市でも、小中学校跡地の利活用は大変重要な課題ですが、地域住民も納得する、有意義な利活用を期待するところです。


河北町(かほくちょう)

「子育て支援事業・子育て支援センター」について説明を受けました。
河北町では「オールかほくで子育て応援」を掲げ、子育ての節目の費用の支援や、学校給食費の無償化など、
様々な独自支援を行っていました。

また、「地域交流センター どんがホール」には、総合子育て支援センターが設置されており、子育てに関する相談
場所や、天候に左右されない子どもたちの遊び場が整備されていました。
近隣にも、町から委託を受けたNPO法人が運営する一時預かり施設や、交流サロン等が複数あり、手厚い支援
体制が築かれていました。

館山市でも、このような手厚い子育て支援が実施されれば、いま現在市内に在住している子育て世帯への支援の
充実のみならず、移住を希望する子育て世帯にとっても、移住定住の動機となり得るものと期待するところです。


以上、御報告申し上げまして、文教民生委員会 委員長報告を終わります。

                                文教民生委員会 委員長 倉田孝浩