|
行財政改革委員会委員からの報告 |
令和元年6月7日 |
行財政改革委員会委員
瀬能孝夫〇〇〇
石井敏宏 (文責) |
1 審議会情報を議会に報告する理由
昨年6月に館山市議会の自由討議会において、行財政改革について全議員で1時間ほど議論し結論は出なかった
が、その際に、執行部の行財政改革委員会の委員になっている議員2名がどのように議会における行財政改革に関
わっていくかが話題になった。また、審議会の情報を議員全員で共有することに意義があると感じたので、今回、報告
する機会をいただいた。
なお、これからも行財政改革委員会が開催された後は毎回ではないが、必要に応じて概要を情報提供していきたい。
2 館山市の厳しい財政状況
県内他市と比べると、基金が少なく、経常収支比率が悪い傾向にあり、令和4年には財政調整基金がゼロになる
可能性を否定できないほど財政は厳しい状況にある。歳出においては、民生費・商工費などが多くなっている。
第2次行財政改革方針(平成25年度~29年度の5年間)の取り組みでは、歳入面において市税の徴収率
向上などで顕著な効果を上げた。一方、比較すると歳出面においてはそれ程の効果を上げたものはなく、歳出削減
の困難さが課題になっている。
3 行財政改革委員会の3つの役割
(1)「第3次行財政改革方針」「公共施設等総合管理計画」の進捗状況をチェックする。
(2)事業仕分けの実施
(3)全ての補助金の見直し
4 行財政改革委員会の状況
(1)これまでの内容
昨年7月に第1回委員会が開催され、現在まで6回の会議が開かれている。
議会推薦の2名の議員を含む8名の委員で構成され、毎回、活発な議論が行われている。
なお、委員長は事業仕分けで有名なシンクタンク・構想日本の統括ディレクターである伊藤伸氏が務めている。
これまでの会議の内容としては、市が「第3次行財政改革方針」に基づいて進めている民間委託、PFIや指定
管理者制度の導入などについて審議してきた。これは議会でも審議が行われた総務事務センターの民間委託、
公園・プール・博物館などの指定管理者制度、給食センターのPFIなどについてであり、執行部の説明内容は議会
のものと同じである。なお、「補助金の見直し」については着手していない。
(2)現在の取り組み
「事業仕分け」の実施を決定した。9月28日(土)、29日(日)の2日間という予定になっている。
開始時間は未定だが、午前・午後を使っての丸1日になる。仕分けの対象になるのは、イベントが5事業で、
福祉分野が5事業の計10事業である。
仕分けの議論は構想日本の外部仕分け人が主に行うが、改善・縮小などの評価は市民の判定人が行う。
市民判定人は無作為抽出で選ばれた館山市民が行うのが特徴である。なお、市民判定人が決まるまでは、
10事業について具体的にどの事業が仕分けに対象になるかは公表を差し控えたい。
(3)事業仕分けの対象分野の選定について
イベントは補助金・委託金の形で予算計上されるもの以外に、大勢の市職員が現場に出ており、その人件費を
換算すると全てのイベントが赤字になり、また財政負担が大きい。市民の税金を投じ行事を実施する効果について
改めて考えてみたいので、事業仕分けの対象とすることにした。
また、福祉分野も市の財政支出が大きいことから、聖域を作らずに、事業仕分けの対象とすることにした。
なお、事業仕分けと言っても、廃止・縮小ありきではなく、前向きに事業を改善していくことを目的としている。
5 行財政改革委員会の情報の入手方法
ホームページに会議要旨が公表しているので、流れはつかむことができる。
しかし、ホームページには資料が添付されておらず、この資料を見ないと深く理解することは難しい。ただ、資料の量は
かなり多いので、閲覧・コピーの希望があれば、私たち行財政改革委員か行革財政課に問い合わせて欲しい。
6 今後について
次回の行財政改革委員会は、事業仕分け終了後の10月中旬に行われるが、正確な日程は未定である。
委員会は原則公開なので傍聴することも有意義だと思う。また9月28日(土)、29日(日)の2日間の事業仕分けも
充実したものになるので、傍聴をしていただけると幸いである。 |
|
|
行財政改革委員会委員 |
瀬能孝夫 |
石井敏宏 (文責:石井敏宏) |
|
|
|