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室 厚美
むろ あつみ
 建設経済委員会 副委員 
新しい風の会
会派代表
 





 2015-07-01
会派理念


館山市議会 会派「新しい風の会」



 1. 市民自治を目指し、市民への積極的な情報公開と対話を重視する。 

 2. 市長はじめ執行部とは緊張感を保ち、公共の利益に反することに対しては

   徹底的に追求する一方、

   館山市民の次世代に繋がることについては、積極的に協力する。


 3. 常に公平無私な態度で議員としての職務を全うし、

   市民に信頼されるよう真摯に活動する。

   自己研鑽に励み、市民本位の政策立案を目指す。

  






会派活動
▶ archives :「会派活動

 
会派視察報告
新しい風の会 会派代表 室 厚美 

2017-02-20 up


報告:館山市議会議員  むろ あつみ




「会派視察報告書」

日時 :平成29年2月10日~11日 
視察先:草津町役場 


□今回視察の目的と経緯
□首都圏から草津温泉へのアクセス
□草津町役場視察
□JR関東バス ヒアリング
□所感


0.今回視察の目的と経緯

「地域公共交通の問題」については、
館山市民の関心が高く、インバウンドの観点から観光業界でも二次交通の整備が急務とされている。

西岬地区をモデルとして今後の公共交通を考えるため、
これまで市民、観光協会、事業者(JRバス関東)、市、国と地道に話し合いを進めてきたが、
その中でJRバス関東から、行政と協力し合っている事例として市内100円巡回バスを運行している
草津町の紹介があった。

館山市と同じ観光地として、福祉・観光両面で活用されている100円巡回バスと、
あわせて公営観光事業についても話を聞きたいと草津町視察を決めた。

なお、JRバス関東からも草津町の事業について説明したいと提案を頂き、
視察にはJRバス関東本社と現地支店長も同席され、さらに単独でも話を聞く時間を頂いた。

   草津町役場(群馬県吾妻郡)


1.首都圏から草津温泉へのアクセス
  公共交通で首都圏から草津温泉へ行くのは主に以下3ルートがある。
   ① 新幹線利用:東京⇒軽井沢(新幹線)⇒草津(バス):2.5~3時間、7500~10,000円程度
   ② 特急利用:上野⇒長野原草津口(特急)⇒草津(バス):3~3.5時間、3500~6000円程度
   ③ 高速バス:新宿⇒草津:約4時間、3600円程度

  今回の視察ではコストと時間と天候と体力的な観点から②を選択。
  特急くさつ号の終点長野原草津口駅では、草津温泉バスターミナル行きのJRバス(約20分)が
  接続している。
  行きの特急は満席で、バス(高速バスと同じ仕様)は8台運行(全顧客を乗せる)。
  車内では、行きは草津節、帰りは草津民謡が流れる。


2.草津町役場 視察
  (2月10日 13:30~15:00)

  出席者:
  草津町議会 櫻井伸一議長
  議会事務局 佐藤剛局長
  愛町部福祉課(公共交通担当) 沖津則夫課長、佐藤卓哉氏
  企画創造課(草津観光公社担当) 臼田直樹氏
  株式会社草津観光公社 草津運動茶屋公園道の駅美業課 山本明男課長
  (同席)
  JRバス関東株式会社 長野原支店 高宮孝一支店長
  運輸営業部 西津芳則企画課長


  1)草津町について
   
(愛町部福祉課)
 
  ・草津町の人口は7,000人弱だが、観光客や別荘住民などが多いため3万人規模のインフラ整備が必要。
  ・観光は、湯畑を中心とした温泉が宝であり、第3次産業に9割従事している。
   観光入込約数は、平成23年度(269万人)から27年度300万人)まで一貫して増加している。
   「歩み入るものにやすらぎを、去りゆく人にしあわせを」を町民憲章として、
    福祉と観光の両立を目指したまちづくりを展開している。

  2)公共交通への取り組みについて

  ・経緯:
   平成12年の介護保険制度施行に伴う外出支援事業として、11月より町内巡回バスの運行を開始。
   それまで総合健康福祉センター(平成6年度完成)への福祉バス(高齢者限定)を1日2本無料で
   運行していたが、政策転換によりこれを廃止。

   町の収入手段である「観光」と、地域住民への「福祉」の提供という両面を兼ねた運行スタイル。
   現在は、4路線1日30便。
   町制施行100周年、気軽に利用できるよう蘊奥委託先の協力も得て100円の料金設定を実現できた。

  ・巡回バス運行形態は、道路運送法第4条、JRバス関東と運行委託契約を結んでいる。
   平成27年度の収支としては、
   収入合計2,326万円(内訳:売上収入776万円、県補助金190万円、特別交付税1,359万円)、
   支出2,695万円(JRバス関東への運行委託料)で、町の一般税源の負担は実質370万円である(理論値)。

   なお、年間委託料は毎年交渉を行う。
   平成27年度は人件費1,500万円、燃料450万円、修繕費(車検等)240万円、保険35万円、
   その他400万円。

  ・これまでにも経路やダイヤ改正を行ってきたが、必ず草津町地域公共交通会議で協議している。
   あくまで福祉目的であるため(空いていれば観光客も乗せるというスタンス)、
   総合保健福祉センターは必ず通り医療機関や公営住宅付近にもバス停を設置している
   (観光客からは、遠回りしないで欲しい等の声もあるが)。
   バス停変更については市民の声をよく聞く必要があるため、ほとんどが議会からの要望による。

  ・課題の1つが利用客の減少。
   利用者は、地元住民6~7割、観光客3~4割程度。
   平成27年度は77,570人利用で売上・利用者ともに毎年、減少傾向にある。
   
   また、車両は3台あるが、それぞれ17年、14年、6年が経過しており、老朽化が悩みの種である。
   2台はボンネット型で評判も良いが今は入手不可。
   ふるさと納税収入が11億円あるのでこれで新車購入をお願いしているところである(1台約1,500万円)。

  3)公営観光事業について
    (千客万来事業部、企画創造課)

  ・ゴルフ場、スキー場、道の駅、温泉(2か所)の公営観光事業は、草津町の千客万来事業が所管している。
   町が施設を作り、株式会社草津観光公社(以下公社)が指定管理や使用許可等により運営し、
   町は毎年固定(5年間契約)の施設使用料を得る。

  ・この5施設に関する町が負担する建設投資(施設改良・修繕等)と施設使用料収入について、
   過去5年間合計で前者が約14億円、後者が約21億円。
   特にスキー場の管理営業面での投資額が大きい。

  ・この5施設に関する公社の営業利益は平成23~27年には6,400万円~1億円程度で推移。
   千客万来事業は平成28年度3,200万円程度の見込みであり、資産残高は27年度末6億強。
   ただバブル期に借りた町内の他会計からの借金がまだ残っている。

  ・平成12年度にスタートした草津運動茶屋公園道の駅は、年間売上3億円程度。
   レジ客21万人、来客数は約2倍の40万人とみている。
   悩みは駐車場が狭いこと。
   またキャンピングカーが泊まってトイレ電源なども使うなどマナーが悪い。

  4)議長からの補足説明

  ・草津町では、これまで観光客を1つの施設で囲わず
   (旅館で食事からお土産まで全て済むようにしないで他でもお金を使ってもらうように)
   観光協会等の各団体が協力し合って町を盛り上げていった結果、観光客が増えてきている。

  ・町の管理する2つの温泉(大滝乃湯、西の河原露天風呂)は、
   民間ができないことを町でやる、というスタンス。

   平等に使えるべき温泉という資源を「温泉条例」によって町が管理していて、
   一般の家庭には引けず特別に宿泊施設や寮で使えるようにしているため、
   本来、日帰り湯の提供などで民間施設が特別の利益を得るのは良くない
   (だから観光客には宿泊以外は上記2つの公営温泉を使って欲しい)。

   住民用には無料の共同浴場を町が開放しているが、管理は地区住民が行っている。
   実際にはここに観光客も入っているが、マナーの悪い客も多く施錠するなどの対応をしている
   ところもある。

  ・観光客に対してもっと強い姿勢で臨むように、発破をかけている。
   マナーの悪い人が来ると町のイメージも悪くなるので来てもらわなくても良い。
   湯畑近辺のホテルは1泊2食2万円くらいでできるようにしないと、
   全体の価格低下に繋がってしまう。

  ・萩に視察に行った際、歴史に基づく観光やおもてなしが素晴らしかった。
   草津でも、顧客獲得に躍起になるだけでなく、将来に向けて子供たちに歴史観を持ってもらったり
   おもてなしの心を植え付けるなどの取り組みをしていきたいと考えている。

   草津温泉町内巡回バス(バスターミナル)


3.JRバス関東 ヒアリング
  (2月10日 15:00~16:00)

  出席者:
  長野原支店長 高宮氏
  運輸営業部 西津氏

 ・長野原草津口に列車が到着する時間に合わせて草津温泉までの路線バスを走らせているが、
  繁閑の波が大きいのが大きな悩み。
  全利用者を乗せられるようにバスは8台準備している。
  満席だと良いが暇な時期には車両が遊んでしまう。
  また運転士のやり繰りも大変(運転士不足)。
  さらに普通電車の場合は乗客数の情報がないため、バス利用者数を推計するのが難しい
  (特急の場合は指定席の売れ具合で想定しやすいが)。

 ・新宿から草津温泉への高速バスは、伊香保温泉経由で迂回している。
  草津温泉への直通バスを出して欲しいという要望もあるが難しい(顧客の55%が草津で25%が伊香保)。

 ・他に参考となりそうな地域として、那須塩原市がある。
  バス事業者とタクシーと市が話し合って観光客と住民福祉のための
  バスルート、列車、ハブ(結節点)を作っている。
  長野県諏訪湖も視察すると良いかもしれないとのこと。

 ・町内巡回バス(草津温泉町内巡回バス ご案内)
  http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1226744180105/index.html



【所感】

・補助金なども上手く活用し、町の財政負担370万円で100円の巡回バスを走らせていることを考えると、
 館山市としてもまだまだ知恵を絞ってより使い勝手の良い公共交通を整備していける余地がある
 と感じている。

・ただ、当初の説明で福祉と観光の両面と言いながらも、タクシー業界等事業者の反発を避けるために
「福祉バス」という名目を全面に出さざるを得ず、観光者にとっては安いという点以外は必ずしも快適な足
 とは言えないのではないか(便数が少なく(特に夜間はない)、住民のための迂回ルートとなっている)。

・今回、話の出た萩市、那須塩原市、諏訪市も、今後の視察候補先として調査したい。

・町や商品、あらゆるところにみられる「泉質主義」のロゴや、歴史的背景をふんだんに盛り込んだ町勢要覧、
 町民憲章など、観光への高いこだわりが随所に感じられた。

 小さい町だからこそ関係団体が協力し合いやすいということもあるとは思うが、
 館山市もその宝である「海」を中心とした数ある資源を、もっとこだわって磨いていく必要性を痛感した
(議長から、海があるのは羨ましい、焼津へは日帰りでも海の幸を味わいに行っている、という発言もあった)。

・今回の視察は、草津町と委託契約を結ぶJRバス関東の関係者も同席して頂き、
 より具体的な話を聞くことができた。
 
 また、草津町担当者だけでなく議長も議員としての考え方を率直に話して下さり、
 本音の話も聞くことができて、大変有難い視察となりました。
                                             以上



 館山市議会議員 室 厚美






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