館山市議会議員 会派別HP一覧
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 館山市議会議員

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 2015
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  館山市議会議員 市民クラブ(本多成年・石井敬之・吉田恵年・本橋亮一・太田 浩)



 本橋 亮一
もとはし りょういち
元 館山市議会 議長 
監査委員
 

 
太田 浩
おおた こう
総務委員会 副委員長
 
 
 
 
 
 
 
 
吉田 恵年
よしだ けいねん
市民クラブ
会派代表
元 館山市議会 議長
文教民生委員会 委員
 
本多 成年
ほんだ なるとし
前 館山市議会 副議長
議会運営委員会 委員長
 

 
石井 敬之
いしい たかゆき
文教民生委員会 委員長




 
 会派理念


館山市議会 会派「市民クラブ」



1)  本会派は「館山市議会基本条例」を忠実に履行、尊重し常に、自らを律し、
  更に市民から信頼される議会人として議会改革に取り組んでまいります。
 
2) 本会派所属議員は、議会が地方自治での二元代表制であることを理解し、
  首長(行政)と適度な緊張感を保ち、尚かつ政策立案集団として、 
  質の高い議会人を目指します。 
   
3)  本会派所属議員は市民全体の代表者として、特定の地域団体に偏ることなく
  館山市全体の振興と市民の福祉向上を目指します。 
   
4)  市民の多様な期待や付託に応えているか常に議論し、検証しながら 
  議会人としての責務をはたしているか、お互いに議論を高めていきます。 
   
5)  常に議会人としての資質向上のため、 
  会派をもって各種視察、研修 調査を通して、真に市民のための政策立案が 
  できるよう研鑽をつんでまいります。 
   
6)  市民から寄せられた市民の要望や疑問については、
  会派内の自由闊達な議論により、質問内容を充分精査し、 
  本会議、委員会での解りやすい質問を心掛けます。
   
   
  本会派所属議員は館山市の「人・自然・歴史」を愛し、 
  これからも「ふるさと館山」の為、会派所属議員一丸となって邁進してまいります。
  今後とも多くの皆様のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。 



 
 
 「陳情・請願の受付」
 
 市議会では市政などについての市民の要望を請願書や陳情書の形で
 受けつけています。 
 請願書は議員の紹介が必要です。 
 皆さんのご意見を伺ったうえで、会派議員が紹介議員として提出します。
 
 審査の結果、採択・不採択の結論の出たものは 
 代表者に通知し、採択された請願・陳情は関係機関に送付いたします。
 
 




2016 
 会派活動

 ▶archives:「会派活動」


2016-11-06 up

                         平成28年11月
館山市議会議長 榎本 祐三 様


市民クラブ
会派代表者  吉田 恵年



第78回全国都市問題会議参加報告書


1. 期 日:平成28年10月5日(水)・6日(木)・7日(金)
2. 会 場:岡山市 岡山国際ホテル
3. 研修参加者(市民クラブ 5名)
   本橋 亮一、吉田 恵年、本多 成年、太田  浩、石井 敬之
4. 研 修 内 容     別紙のとおり
5. 別 途 視 察     倉敷まちづくり株式会社




【会議日程】

基調講演  まちの見方、見つけ方
      ドイツ文学者・エッセイスト    池内  紀

主 報 告  人口減少社会における都市の活力創出

      岡山県岡山市長          大森 雅夫

一般報告  人を惹きつける都市空間とその文化力
      法制大学デザイン好悪部教授    陣内 秀信

一般報告  交流とにぎわいのまちづくり
      奈良県橿原市長          森下  豊

一般報告  革新的サイバニックシステムによる社会変革・未来開拓への取り組み
      筑波大学大学院システム情報工学科教授   山海 嘉之
      サイバーダイン社CEO
      内閣府革新的研究開発推進プログラムマネージャー

パネルディスカッション -ひとが集いめぐるまちづくり-

・国内外にひらかれた都市の活力創出戦略
東京大学大学院工学系研究科教授        西村 幸夫

・アート・イベントがもたらす地域への効果と課題
中央大学法学部教授              工藤 裕子

・都市間競争時代に求められる「稼ぐ都市づくり」
社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事  木下 斉

・後発組の挑戦 ―子供達に夢を―
株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役    木村 正明

・職住近接のまちづくりと交流の促進による地域の活力の創出
茨城県ひたちなか市長             本間 源基

・「みんなで創り育みみんなに愛され選ばれるまち」を目指して
三重県鈴鹿市長                末松 則子

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<別途視察>

倉敷まちづくり株式会社


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【基調講演】             作成者  本多成年
まちの見方、みつけ方
ドイツ文学者  池内  紀
エッセイスト

はてさて、何故基調講演がドイツ文学者なのか、レジュメも無くどのような話がまちづくりに関係するのか、疑心暗鬼で聞き始めた。

ドイツの都市は、その都市の歴史がわかる造り方をしてきた歴史があるとのことで、昔から道路の名前だったり、
橋の名前だったり、その街で起きた出来事をそのまま道路や橋の名前として残していくのだそうです。

都市にしても合併をしないという歴史があり、合併すると名前が変わることはもちろんだが、変わることによって歴史までつながりがとだえてしまうのではないか、と考える傾向がドイツに限らずヨーロッパではあるとのことです。

ドイツは敗戦後、首相がポーランドを訪問した際、テレビ出演をし、テレビを見ている国民の前にひざまずき土下座をして謝ったそうである。
それによって、ポーランド国民からの和解となったとの歴史があった。
また、ワイツゼッカー元ドイツ大統領の演説の中に「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる。」という一節があるそうである。

日本は太平洋戦争敗戦時に東京裁判がひらかれた。
ドイツは日本の東京裁判にあたる裁判として、ニュルンベルク裁判があった。

両裁判は戦勝国が敗戦国を裁く裁判として有名であるが、ドイツにはアウシュヴィッツ裁判が開かれたそうである。
私は知らなかったが、アウシュヴィッツ裁判というのは、ドイツのナチスが行った大量虐殺について、ドイツ人がドイツ人を裁く裁判であった。

ドイツは第二次世界大戦の反省から、歴史認識については他のヨーロッパ諸国の意見も聞きながら自分の国の歴史について、二度と誤った歴史を繰り返さないとの国をあげた取り組みをしてきたせいだろうとの話であった。

その認識が道路や橋の名前までを後世に残すためにまで気をつかっているのだと改めて、ドイツ人気質を感じた。

ドイツ人にとって歴史を残すことは、つらい側面もあるというのだ。
つらい気持ちを癒すため、忘れるために一か月程度の長期の休みを取る期間があり、そこでリフレッシュして、
また、自分の町に住むことができるのだそうである。

ドイツの歴史教科書も隣の国と一緒に作っているそうだ。
また、歴史は現代史から教えはじめ、過去にさかのぼって教えていくとのこと、日本の歴史の教え方とは、逆の教え方をしていることにびっくりした。
日本では現代史についてはあまり重視していないようである。

ドイツが第二次世界大戦後の他国との付き合い方や自国の生き方について葛藤し、反省しながらの国造りをしていたころ、日本ではどうであったのか。反省を先送りにし、1960年代、日本は経済一本やりで過ごして来た。日本は過去の歴史について隣人と清算し向き合ってこなかった。


さて、話を変えるが、ドイツがまちづくりをする際にやっていた手法はまちづくりをする場合に古い街を残しながら再生していった歴史があるが、日本ははたしてどのような街づくりをしてきたのか、日本も古い街を残した街づくりをしたほう良い。

日本は過去を潰して新しいものを造ることで町づくりをしてきた。
歴史を考えることをしてこずに新しいものを考えることだけで町を造ってきた。
これが良いか悪いかは皆さんで自分の町を見たときに考えて下さればよいが、これが日本の町づくりの現実だと思う。
 
壊してきたものは再生することはできない。
日本の町づくりはどのように進めばよいのだろうか。

もう一つ、日本の町づくりは専門家と言われる方達が造り、市民が参加しないところが多い。
これでは町づくりが成功するとは思えない。これも彼の弁である。

「私は日本の地方の町に行くと、必ず地元のスーパーに行きます。その町の良さが伝わってきます。」
私もよくスーパ―に行くが「スーパ―に入ると地元の物が売られ、野菜なども生産者の写真が貼ってあったり何か安心感を感ずることができる。このような町は良い町である。」これも本人の弁である。

ドイツは戦争によって分断された歴史があり、その歴史を後世に残すことを心がけてきた。
その重荷を背おって行かなければならず、国が陸続きになっていることも大きな要因となっていることも考えられ、ドイツの町づくりや国づくりの苦労とそれを乗り越えて、現在のヨーロッパの主導権を握るような国にまで発展してきた。


【所 見】

講演を終えて、いろいろ考えさせられた部分が頭を巡った。
昨日、岡山市に到着し、その足で倉敷市の「倉敷まちづくり株式会社」を視察してきたが、まさに今日の池内講師の話が当てはまった気がしたからである。

倉敷市は市のまちづくり構想が古い町並みを後世に残していくことで、未来の町づくりをしていこう、古き日本の歴史をそのままに未来につないでいこうとの思いが今日の池内先生の言葉とつながった気がした。

はたして館山はどうだろうか。館山市の歴史に向き合った街づくりをしてきただろうか。
ある時期はスペイン風な街づくりで統一しようとし、海岸にはヤシの木を植え、最近ではようやく里見の歴史に向き合うようになってきたところもある。
はたして、館山はどの方向にこれから向かおうとしていくのか。長期的な展望が必要と考える。

稲村城跡が国の史跡指定を受け、里見の歴史にこれからは光を当てるべきであろう。
館山市だけでなく、里見に関する史跡は安房地方処どころにあり、それを結ぶ形での観光を視野にいれた街づくりがあって良いはずである。

池内講師、ドイツ文学者の話は、とんだところで今、日本が戦後急速な経済成長を遂げた社会で、世界に誇れる歴史を踏みつぶしながら街がつくられてきたのだと思い知らされた感がある。

以上




【主報告】              作成者 石井 敬之
人口減少社会における都市の活力創出
岡山県岡山市長   大森 雅夫

岡山市は、旭川と吉井川が瀬戸内海に注ぐ岡山平野の中央に位置し、「晴れの国おかやま」という言葉に象徴されるように、温暖な瀬戸内海特有の風土により、春秋は快晴の日が多く、冬は積雪を見ることがまれであり、北部は里山や吉備高原に連なる豊かな自然環境に恵まれ、南部には地味豊かな沃野が広がっている。

また、古代から吉備文化の発祥地として栄え、「桃太郎伝説」にまつわる名所があり、古代ロマンあふれる吉備路を形成している。

明治21年の市制町村制の公布を経て、明治22年6月1日に岡山市が誕生し、以来、周辺市町村との合併を経ながら、平成21年には全国で18番目の政令指定都市となり、平成28年4月現在、人口約72万人、面積約790㎢の広大な市域を有する県都として発展し続けている。

岡山市の課題は、将来的に人口減少に突入することが見込まれている。
地域の実情を踏まえた人口減対策として、岡山市を中心都市とする8市5町による岡山連携中枢都市圏(仮称)の平成28年度中の形成を目指して取り組みを進めている。

東京圏への人口流出を防ぎ、若い世代の地元への定着を図るためには、地域経済の活性化と良質な雇用の創出が不可欠である。
また、高齢化の進展や人口減少社会を見据え、周辺地域の活性化と生活機能の維持を図りながら、高次の都市機能が集積した都市部と周辺地域が利便性の高い公共交通等で相互に結ばれた、コンパクトでネットワーク化されたまちづくりを進めていく必要がある。

今後10年間の都市づくりの羅針盤として、平成28年3月に「岡山市第六次総合計画 長期構想」を策定し、「未来へ躍動する 桃太郎のまち岡山」を都市づくりの基本目標に掲げている。


岡山市の取り組み

(1) 地域経済の活性化による、魅力と活力あふれるまちづくり

① 特性をいかした産業の振興や広域観光の推進
岡山市の産業の強みをいかすため、「産学官連携による新しい産業の育」「地場産業の市場競争強化」「広域産業基盤をいかした産業振興」を推進してきた。

特に、豊富な医療。介護資源をいかしたヘルスケア産業の振興に重点的に取り組むとともに、多彩な農業の振興を図ることなどにより、地域経済の活力を生み出していきたいと考えている。

また、岡山市、広島市、高松市、松山市で構成する「瀬戸内4県都市会議」の合意に基づき、広域連携によるさらなる観光客の誘致を推進していくこととしている。

② 回遊性向上社会実験
中心市街地の賑わい創出に向け、「車優先から人優先のまちづくり」「歩いて楽しいまちづくり」として、平成27年度から取り組んでいる。
車道の一車線交通規制による歩行空間の拡大や自転車レーンの設置、歩行者天国化などによって、多くの人が訪れ、回遊性向上にも一定の効果がみられた。

③ 移住・定住の促進
平成25年度から移住定住支援室を設け、移住定住の促進に積極的に取り組んでいる。

特に、岡山市と民間移住者支援団体や就職支援エージェント等で構成する「岡山市移住定住支援協議会」を平成26年4月に立ち上げ、仕事や住まいをはじめとした様々な移住相談にワンストップで対応している。その結果、平成26年度の岡山県への移住者数は、1,737人と全国で1位となり中でも岡山市への移住が県全体の6割をしめている。


(2) コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくり

① 路面電車の岡山駅前広場への乗り入れ及びJR吉備線のLRT化の検討
コンパクトでネットワーク化されたまちを目指すには、都市部と周辺部とが調和・発展し、それぞれの特性と機能をいかし、連携することが必要であり、路面電車の岡山駅前広場への乗り入れとJR吉備線のLRT化の検討を進めている。

これは、乗り換えの利便性や中心市街地の回遊性の向上を目的として、今後、乗り入れに伴う駅前広場の賑わい・憩いの空間、歩行者動線の確保、など地元の方々のご意見を伺いながら進めている。

② 自転車先進都市おかやま
自転車を岡山市にふさわしい交通手段の一つと位置付け、平成24年8月に「自転車先進都市おかやま実行戦略」を策定し、その施策の一つとして、平成25年7月からコミュニティサイクル「ももちゃり」を導入した。市内中心部35ヵ所で展開している全てのサイクルポートで、自由に貸出し・返却ができる自転車の共同利用システムであり、登録者数は4万3千人超、平均利用回数は3.5回/台・日と、共に全国トップクラスである。
利用料金は、一般は1回100円で市民は60円(回数券あり)で、駅から職場迄の利用が多いようである。

③ 生活交通確保事業
岡山市では、既存の生活交通について、御津・建部コミュニティバスでは路線を幹線と支線に再編して効率化を図り、過疎地有償運送の足守地区生活バスでは地域に利用を働き掛けるなど、持続的な運行の確保のために取り組んでいる。
また、地域の方々が主体となったデマンド型乗合タクシーによる新たな生活交通導入を検討している。


(3) 歴史と文化が薫り、誇りと一体感の持てるまちづくり

① 岡山芸術交流2016
岡山の顔ともいうべき岡山城を中心としたエリアは、まちづくりのルーツであるとともに、岡山らしさ、岡山文化の発祥の地です。
芸術を通じて国境や文化、世代を超えた様々な交流が生まれ、そこから市民が岡山の魅力を再認識・再発見し、誇りをもって国内外へ積極的に発信していくきっかけとなるよう取り組んでいる。

② おかやまマラソン
平成27年11月に、岡山県と共同で「第一回おかやまマラソン」を開催した。
マラソン大会の開催は、都市の知名度向上と魅力発信に貢献し、また大きな経済波及効果を生む。

③ 岡山城と岡山後楽園の連携
岡山市最大のコンテンツである岡山後楽園と岡山城は隣接している。
平成25年度、県と市双方の関係者で構成する「岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会」を立ち上げ、イベントの同時期開催のほか、共同の情報発信やプロモーション等を実施するなど、相乗効果のある魅力発信、回遊性向上、そして観光客誘致に努めており、その結果両施設とも入場(園)者数は大幅に増加した。


(4) 安心して子育てができ、若者や女性が輝くまちづくり

① 充実した保育サービスの安定的確保
待機児童の問題は今春、全国的に大きく取り上げられた。
これまでの待機児童の判断基準を変えたことが、待機児童が大幅に増加した主な要因ではあるが、共働き世帯の増加や女性の社会進出等に伴う保育ニーズの高まりは、全国的な流れであり、今後も続くものと思われる。

待機児童の解消のために、受け皿の確保を早急に進めるとともに、保育士の確保や子育て世帯の負担軽減などに取り組むことで、子育て環境の整備を進め、子育て世代の子育てと仕事の両立をしっかりとサポートしていくこととしている。

② ワークライフバランスの推進
女性の活躍をさらに推進するために、ワークライフバランスの実現を推進している。
岡山市役所においては、平成28年6月に、課長相当職以上の職員がイクボス宣言を行った。仕事と生活の調和や働き方改革について地域社会全体の意識の醸成を図り、人口減少社会の中で、地域の活力を維持していくことが重要であると考えている。


(5) 住み慣れた地域で安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり

① 健幸ポイントプロジェクト
健康寿命を延伸するため、40歳以上の市民を対象とする健幸ポイントプロジェクトを、平成27年1月からスタートさせた。
約4,400人の方が参加されており、体を動かすことにより健康になるとともに、ポイントが貯まり、商品券等と交換ができるというものである。

これからの岡山市がめざす「都市像岡山市第六次総合計画 長期構想」では、
都市づくりの基本目標である「未来へ躍動する 桃太郎のまち岡山」のもと、
3つの将来都市像として、
「中四国をリードし、活力と創造性あふれる『経済・交流都市』」
「誰もがあこがれる充実の『子育て・教育都市』」
「全国に誇る、傑出した安心を築く『健康福祉・環境都市』を掲げた。

安全・安心で、恵まれた自然環境と質の高い都市機能のどちらも享受できる「住みやすさ」に磨きをかけるとともに、「桃太郎のまち岡山」が象徴する、活力と躍動感あふれる都市づくりに全力で邁進する。


【所 見

人口減少問題は全国各市町村共通の問題である。
特に館山市においては、切実な問題である。

人口や面積に大きな違いがあるとはいえ、行政として市民の皆様に安全・安心に生活していただくための施策には、考え方に大きな違いはないと思う。

今回の研修では、岡山市の取り組みの中で、移住・定住の促進や生活交通確保事業、健幸ポイントプロジェクトなど館山市でも取り入れられそうな事業だと思う。
また、歴史・文化も劣ることのないことも再発見させられた。
あとは、行動に移すか、移さないかの違いだと思う。

館山市も平成28年度より「第4次館山市総合計画」を策定している。
「笑顔あふれる 自然豊かな『あったか ふるさと』館山」の実現に向けて「オール館山」の体制で行動に移していこうではないか。

以上




【一般報告】              出筆者 太田 浩
人を惹きつける都市空間とその文化力
法制大学デザイン工学部教授  陣内 秀信

 都市の在り方・思想の転換

戦後1960年代 高度成長期(日本もイタリアも同様)
・ゼロから作り出す都市
・魅力生まない

1970年代
・発想の転換(原点に戻ろうとした時代)
・既存の都市の再評価
「都市の思想の転換点としての保存」
ボローニャの成功
歴史的中心に活気が戻る(歴史的まちを取り戻そうとする)
コンパクト・シティ


 ヴェネツィア 一周遅れのトップランナー

ヴェネツィア的な価値
1980年代に街づくりのキーワードに、
・水上都市、迷宮都市、祝祭都市(近代化、機能的、合理的)劇場都市、五感の都市、エコシティ
・複合機能、人間的尺度
これらのことにより評価される時代となる


3 歴史的空間の再評価

1975年制度改正により歴史的文化の重要性を再認識する。
日本は地形、自然にも世界的に見て恵まれた国であり、いろんなタイプの、まちがある。
70年から80年に伝統的な建物に気づくと、個性の発揮した、まちづくり、ポテンシャルのある、まちづくりが全国に広がっていく

地方の重要文化的建造物・・・どんどん増え、カテゴリーも多様に文化的保存から歴史・文化を活かしたまちづくりへ
日本の都市・・・歴史、地形、風景の多様性を物語る
        東京でも谷中、根津、千駄木,佃島、月島
近年の日本でのダイナミックな動き
町並みの保存地区の多様な建築を評価活用、転用している


 異なる価値の共存・併存

和と洋、静と動、表と裏、聖と俗(ハレとケ)
この空間が、まちの中にあるのが日本の顕著なところであり、お家芸である。古いまち、新しいまち、まさに動と静のコントラストは日本にしかない
二重構造の都市、山の手と下町


 南イタリア都市の近年の文化状況

近代都市空間(基盤目状)に飽き、荒廃していた旧市街へ関心がシフト
・港周辺の旧市街に都市再生の動き
・歴史的空間にはドラマ、舞台の楽しさ
・隣地区からのリピーター、週末人が集まる
近代都市空間から旧市街の都市再生により、舞台の主役が交代した


 水辺空間の発見、再生(行政の力が必要である)

水辺を人々の手に→規制緩和が必要となる
目黒川 お台場公園 品川 大阪・北浜テラス

世界の事例
ロンドン、アムステルダム、オスロ、シドニー、ニューヨーク他
クリエイティブな都市空間、交流の場、文化発信の場
高級マンションが並ぶ日本とは違う

ミズベリング
全国展開、まち起しの文脈でクリエイティブに、エリア・マネージメント
(ここから水辺の未来が見えてくる。都市を変える水辺のアクション)
日本の公共空間は歴史的に水辺に成立・・・それを取り戻す必要
日本では緑と水は一体であり、2000年代のオシャレスポットは水辺に。


 屋外空間の活用 舞台としての都市


ミラノ:ブレラ地区・ナヴェリオ(ミラノは万博をきっかけに甦る)
ヴェネツィア:カンポ、水上カフェ
東京・・・外濠野外コンサート、隅田川オープンカフェ(管理規制の厳しい水辺を豊かに使う試みが必要である)


 凹凸地形の再評価 坂のある街の人気

1960年代・・・坂のある街は発展しない
1980年代
ポストモダンの文化・渋谷、神楽坂⇒個性的な魅力ある街へ
港区・森ビルの開発 凹凸を活かす
ブラタモリ、東京スリバチ学会
 
そこにしかない価値を発見し活用すること
安定したもの、確からしいもの東京の最大の魅力の源泉


 小さなスケールが連動する顔の見える街
盛り場の系譜
60年代・新宿型→80年代・渋谷/原宿
→現在:地元派のマイナーな街が人気 高円寺 大資本が入らない


10 田園の風景 地産地消の魅力
文化的景観、スローフード(地産地消)、スローシティ的価値観」
国立の例  ブランド化 大学/若者との連携


11 地域資産を活かした固有性の高いまち・地域づくり
自然資産+歴史的文化遺産+エノガストロノミア(ワイン食文化の連動)


【所 見】

何かと近代未来に期待する一方、日本には歴史があり、その中には貴重な建築物や自然がある。

「ふるきをたずね新しきを知る」ということわざがあるがふるきものを見つめなおし、その良さを認識し近代的なものと歴史的なものの共存、活用していくことが、今後、日本が人を惹きつける「まちづくり」に担うものである。

今回の講演で日本でのさまざまな実例の紹介のなかで、Iターン、Uターン組の若者による歴史的建物を活用しつつ、ブランド化し情報を発信し、まちづくりに取り組んでいるとのことであるが、とても理想的な取組である。

また、近代都市と歴史的文化の共存、活用という点では、まさに日本のお家芸であり、世界に発信できる日本らしさの一例であると確信する。

企業努力や広報の成功ともいえるが、最近、日本に来る他国の観光者の増加が、それを物語っているのはないか。
私たちも日本の自然と景観に感謝し歴史の重要性を再認識し、それらを後世にしっかりと継承していく責務を痛感した。

以上




【一般報告】             作成者 本多成年
革新的サイバニックシステムによる社会変革・未来開拓への取り組み
筑波大学大学院システム情報工学科教授       山海 嘉之
サイバーダイン社CEO
内閣府革新的研究開発推進プログラムマネージャー
 
山海さんからはこれから迎える高齢化社会に向けた重介護ゼロ社会を実現するための技術を開発していく、もうすでに始まっているとの話が始まった。

出てくる単語が非常に難しく理解をすることが難しいが、私の理解できる範囲で説明をしていきたいと思う。
山海氏のやっていることは身体・生理・生活情報のビックデータの集積を行いそのデータの中から人間の残存能力を飛躍的に拡張させることにより自立支援や健康改善支援を行っていこうとする、氏に言わせるとサイバニックインタフェースということになろう。


サイボーグ型ロボットHALL

平成21年に正仁親王殿下が総裁を務める社団法人「発明協会」から二十一世紀発明賞が贈られている。
自分の体の一部として機能し、ロボットのように機能する。
難しい話であるが、ロボットであっても、神経系や感覚神経などの作用が脳で反応することにより足の感覚を体が足についているロボットに伝え動くようになる、歩けるようになる仕組みを開発したのである。
これをサイバニックシステムと言い医療機器化にむけていくつものハードルを越えて製品にこぎ付けた手腕はさすがである。

2004年にサイバーダイン社を設立しそこから資金調達
2009年にサイバーダイン本社・生産施設
2013年国際医療機器ISO、医療機器CE両取得

サイバーダイン社の実績
・新医療機器に対する臨床研究・臨床評価・治験・国際臨床治験
・国際規格策定・国際認証・医療機器認証(日本、欧州、米国)・JIS化
・医療機器の品質マネジメント
・学会連携・行政連携・国際データのデータベース化
・国内外での保険適用・技術料算定など
以上の経歴である。

なぜかというと誰もやってきたことが無い技術だからである。
だからすべてのことを、ゼロから積み上げて国際規格まで自ら作ってこなければならなかった、ということであろう。
その苦労を微塵も感じさせない流暢な説明に聴衆の全ての方が聞き入っていた。
HALLの医療機器化に向けてきたハードルではあるが、そこは国を挙げて取り組んできた成果でもある。
大学・病院・研究機関と政府・行政・管理系機関と開拓型企業が好循環のイノベーションスパイラルがとれた結果と言ってもよい。


安倍首相の平成28年度の市政方針演説に
ロボットスーツHALに関して、「夢のロボットスーツ」の技術は筑波大学で誕生し、企業の協力を得て製品開発に成功し、海外の企業とも連携し、欧州に展開する製品になりました。
国内外の研究機関、大学、企業のオープンな連携からダイナミックなイノベーションが」生まれる。
新しい科学技術基本計画の最大のテーマは「オープン・イノベーション」であり積極的な産学連携など、攻めの経営を促します。
日本を世界で最もイノベーションに適した国としていく。その決意であります。
との内容の発言があり、これから更なる進展があると思われる。


今後の展開
・脳神経系の疾患患者の機能改善を図ることがHALによって可能である。
・HALと再生医療との複合療法
・介護支援や重作業支援軽減化


【所 見】

これからどのような展開になるのか楽しみな企業であり、「世界でもっともイノベーションに適した国」へ向けた取り組みをリードしていくことは間違いないであろう。世界で最も進んでいる企業のトップの話しを聞けたことは生涯の思い出となるに違いない。

話しが大きすぎて圧倒されてしまい、講話が終わったとたん会場からは、割れんばかりの拍手で覆われた。

日本が科学や医療分野でノーベル賞を受賞している研究者が多くいることに誇りを思うが、多くの科学者が、研究者が日本の基礎研究の難しさから日本を離れ、外国の大学へ流出してしまう話をよく聞くが、このように日本の大学であっても素晴らしい研究とそれを現実的な技術として社会貢献をしてくれる日本人の底力の大きさを見させていただいた。

以上




【パネルディスカッション】            作成者 本多成年        
-ひとが集いめぐるまちづくり-



アート・イベントがもたらす地域への効果と課題

中央大学法学部教授     工藤 裕子

日本におけるビエンナーレ、トリエンナーレなどのアートイベントが地方の都市の活性化に果たす役割について話をうかがった。
今回の会議地でもある岡山市と瀬戸内海を舞台としで2010年に始まった「瀬戸内国際芸術祭」がトリエンナーレの日本の先駆けともいえる。今年3回目で毎かい延べ100万人を動員している。

アーティストにとって作品を作り発表する場ばかりでなく、鑑賞に来てくださった方や住民とのコミュニケーションの場ともなり、開催地にとっては観光などの地域活性化のきっかけともなっている。

現在、日本においては
・大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
・中之条ビエンナーレ
・みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ
・神戸ビエンナーレ
・くにたちビエンナーレ
などが知られているが、特に瀬戸内国際芸術祭は瀬戸内海に面している県や市が連携し開催場所を周遊して観ていただいたり、春やシーズンを通して使うことが出きるパスポート券を発行し、場所や季節を変えながら各エリアを見ていただこうとの工夫も見ることができ、地域連携をも視野に入れた取り組みとして評価している。

大地の芸術祭は2001年、地域活性化センターの「ふるさとイベント大賞グランプリ」を、
2007年総務省より「地域づくり総務大臣表彰」、
2010年国土交通省より「地域づくり表彰国土交通大臣賞」、
2015年環境省・日本エコツールズム協会より「エコツーリズム大賞特別賞」など、
どちらかと言えば芸術祭としての評価よりも地域貢献としての評価


中之条ビエンナーレは地域に暮らすアーテイストがいるとのことである。
地域には木造校舎や古民家、閉ざされた商店や放棄された農地など今、日本のどこにでもある風景や現状があり、現在アートを営むアーテイスト達が人々の暮らしの中で息づいてきた山村文化を取り戻すことを目指している。
作家と住民、そして観客が一緒に作り上げる大規模アートイベントとなっており、交流人口の増加のみならず、定住人口にも貢献している。

山形ビエンナーレは東北芸術工科大学が主催して2014年にスタートし2016年に「文化庁大学を活用した文化芸術推進事業」に採択され、山形市プロジェクト」をスタートし、山形市中心市街地を中心として、観光客や市民が鑑賞するだけでなく、意欲的に消費するエリアとして、再活性化させることを目指し、勝でこの地域の結び目であった「市」を再興するとともに、その運営者を育成する。この様々な「市」、昔からの手仕事、農作物、アート、服、本を基本に販売をしていこうとの取り組みである。

今後の課題として、定期的なイベントとして継続可能なものとし、一過性のイベントとならないような工夫が必要であろう。



都市間競争時代に求められる「稼ぐ都市づくり」
社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事  木下 斉

これまでの国からの財政支援を重視したまちづくりから自ら各種事業で稼ぐ自治体に変わり、その財源から公共サービスを拡充させていこうとするものである。

その基本とてまず公共施設整備についても開発段階から民間施設との合築をし、民間施設の固定資産税歳入や施設の賃貸収入を考えていく必要があり、歳入を増加させる公共施設整備が可能となる。

国の財源に依存しないことは、地域独自の施設開発が可能となり、都市間競争時代に特色ある地域開発が可能となる。
ただ、それには地域の民間資金活用が必要になってくる。
人口縮小の中でも、地域の負担を軽減しつつ、地域の特色を活かして競争力を生み出す稼ぐ都市づくりの推進が求められる。


人口減少社会でも、経営者視点でまちを見直せば地方は再生する。
町おこしビジネスで利益を生むための心構えから具体的な事業の作り方や回し方までを勝ち抜く「10の鉄則」として公開し、自らのまちを変えようとする人たちに向け、想いと知恵を発表している。

その「10の鉄則」とは
① 小さく始めよ。 
② 補助金をあてにするな。
③ 一連托生のパートナーを見つけよう
④ 全員の合意は必要ない。
⑤ 先回り営業で確実に回収せよ。
⑥ 利益率にとことんこだわれ。
⑦ 稼ぎを流出させるな。
⑧ 撤退ラインは最初から決めておけ。
⑨ 最初から専従者を雇うな。
⑩ お金のルールは厳格に決めておけ。

以上であるが、行政と民間はべったりではなく緊張感ある連携が必要であり、民間主導でまちを変えていくことが重要である。
木下氏はこのほかにも、まちを変える10の覚悟も必要と言っている。



後発組の挑戦 ―子供達に夢を―
株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役    木村 正明

木村氏は岡山になかったJリーグを発足させ、岡山にプロスポーツを根付かせようと努力してきた人物であり、スポーツチームファジアーノを設立したとき、取締役5人で存在理念を決定している。

それは「子供達の夢と憧れとなるような存在」「家庭と地域と学校の三者が協働で来る社会づくりに貢献する」「岡山の誇りたる存在」と位置づけ、特に、地域の将来に対する寄与を考えた場合、子供達にとことんこだわりたい、をモットーとして取り組んでいる。


このモットーを実践するため、①無料出前サッカー教室、②夢パスを実施している。

①無料出前サッカー教室 
2006年から県内で無料サッカー教室を行うようになり2008年からは岡山県のトップアスリート事業として認定され、岡山県からのサポートも受けられるようになった。
現在は年間1万人以上の子供達の指導を行っている。

②夢パス
夢パスとは、小学生を対象とした無料招待パスで、試合会場に来た小学生に住所と名前を書いてもらうと、その場で夢パスを発行するというものだ。
Jリーグは無料招待券を原則禁止しているので、入場料収入はスポンサーになっている会社が肩代わりをし、まかなっているもの。
 
ファジアーノ岡山の挑戦は続いている。経営においても、人気・資金・インフラいずれをとっても地方のスポーツクラブにとっては常に困難が付きまとう。
企業スポーツがいままで野球や他のスポーツにおいても全国的な展開をしなければ成り立たなかったが自分の地域のクラブを応援しようとする雰囲気は最近でてきたようである。

だが、J1未経験のクラブでトップの集客をもらっているが、まだクラブに無関心な人も多くいる。
地元にプロスポーツクラブがあることで、地域に住む人たちが幸せを感じることができる。
困難はともなうが、地元の人達と協力し合い100年続くクラブを目指したい。



職住近接のまちづくりと交流の促進による地域の活力の創出
茨城県ひたちなか市長      本間 源基

ひたちなか市は平成6年に勝田市と那珂湊市が合併し誕生した町で、旧勝田市は製造業を中心とした工業都市として発展してきた市であり、那珂湊市は水運・漁業で古くから栄えた地域であり、二つの市の特徴をいかした街づくりをしていきたい。

本市の強みは、特定重要港湾である常陸那珂港区は平成10年から一部供用開始されて以来、平成28年4月から中央ふ頭の水深12mの耐震岸壁が共用を開始し、現在も地方港湾として異例の速さで整備が進められている。
また、常陸那珂港区に直結する北関東自動車道が全線開通しこれからの首都圏と直結した陸路と海路の両面からの物流の拠点としてのポテンシャルの高さに期待できる。

ひたちなか商工会議所では、平成27年8月にロサンゼルス事務所を開設し、中小企業の海外展開をサポートしている。
また、JA常陸は、商工会議所と共同でアメリカに地場産農産物を売り出そうとしている。


観光資源

ひたちなか地区に平成3年開設した国営ひたち海浜公園は、平成27年度の総入場者数213万人を数え過去最高を記録した。
海外からの観光客も数多く、アジア圏を中心とした外国人環境客も増加している。
8月には4日間で25万人を集める国内最大級の野外フェス「ロックインジャパンフェスティバル」が開催される。
そのほか、那珂湊おさかな市場や徳川家ゆかりの史跡や産業遺産である那珂湊反射炉跡など、豊富な観光資源がある。

地域の活性化

中心市街地において、民間企業の所有していた建物を取得活用し、誰もが気軽に立ち寄ることができる「子育て支援、多世代交流施設」を整備している。
これにより、生涯学習など複合的な機能を有するもので、多世代交流の促進が期待されている。
商工会議所が中心となって設立した「ひたちなかまちづくり株式会社」は、街角での交流イベントやたまり場となるカフェの運営を行っており、人の流れや、賑わいを創出し、商店街の活性化にも寄与している。



「みんなで創り育みみんなに愛され選ばれるまち」を目指して
三重県鈴鹿市長       末松 則子

鈴鹿市は、昭和17年に2町12か村が合併し、人口5万2千人の都市としてスタートし、戦後数多くの企業誘致を図りながら発展し、現在20万人を上回る人口となっている。
ただ、少子高齢化の進展により、自然減に転じ、人口は減少傾向にある。


モータースポーツのまちづくり
鈴鹿サーキットは日本のモータースポーツの聖地として有名で、鈴鹿8時間耐久レースやF1グランプリの会場として毎年、国の内外から多くのファンが訪れている。

平成16年12月に全国で唯一の「モータースポーツ都市宣言」を行いモータースポーツを核としたまちづくりを地域一丸となって進めている。

官民37団体で構成する「鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会」を組織し、帰り道の渋滞情報などの検索ができるサイトの構築や、渋滞緩和にむけた環境整備や地域の団体と連携しながら歓迎ムードを盛り上げる活動を展開している。


市民の積極的な地域づくりによる活動
平成24年12月に制定した「鈴鹿市まちづくり基本条例」にもとづき、平成27年4月に協働についての考え方や協働のルールを作った「鈴鹿市協働推進指針」を策定した。
具体的には基礎的な組織となる地域づくり協議会を市内全域に設立し、地域計画の策定などを進めるほか、市民自らが効果的に地域づくりを推進するための総合交付金制度の創立に向けた取り組みを行っている。


新たな産業の創出と雇用の拡大
本市はこれまで培ってきたものづくりの技術力の高度化を図る一方で、次世代自動車や航空宇宙産業などに展開するなど、新産業分野へ応用することで産業構造のすそ野を広げていく取り組みを進めている。
今後は平成30年度に新名神高速道路三重区間が開通予定であり、市内にスマートICができる予定で、これによりさらに交通アクセスの向上によりその優位性を活かした取り組みが求められる。

このパネルデイスカッションをを仕切る司会者として東京大学大学院工学系研究科教授の西村 幸夫氏が各出席者からそれぞれの分野で活躍されている方々の話しをひきだされ、これから迎えるグローバル社会における地方は如何に地域の活性化を図っていくのかを教えていただいた。


【所 見】

地域の活性化は自治体の形態(地形、位置、人口、気候、風土)など、様々な違いがあることと同様に何一つと同じような施策でなされるものではないことを理解した。
とはいうものの人を惹きつける価値にそう違いはないのではないか、となれば様々な自治体の例を検証していくことで自分のまちのまちづくりのヒントになるとの想いだけでこれからも勉強していきたいと思っている。

今回のパネルデイスカッションも大学の先生から学術的な見地から、民間からはスポーツにおける地域活性化の可能性について、自治体の首長からは自治体の特徴をいかんなく活かしていこうとの想いが伝わる発言が視られた。

館山市においてもしかりである。館山市の特徴を如何に活かせるか。それに掛かっている。
① 首都圏に近い。
② 自動車専用道路を使って一時間半で行き来ができる。
③ 温暖な気候で災害が少ない。
④ これまで大きな地震が来ていない。
⑤ 海の幸・山の幸の種類が多く豊富に捕れる。

館山市に、マイナスの要素が数多くあることも承知しているが、上記にみられる要素はどんなに差し引いても余りある館山の得意性である。

以上

   


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【倉敷まちづくり株式会社】        作成者  本多成年

説明者 岡 荘一郎  交易社団法人 倉敷市文化振興財団 理事長
           倉敷商工会議所 第11代会頭・相談役
           倉敷製帽株式会社 代表取締役
           倉敷まちづくり株式会社 代表取締役

説明者 安田  誠  取締役兼ゼネラルマネージャー


【視察目的】
今回の全国都市問題会議出席にあたり、近隣都市で館山市において参考となる都市再生事例をと、探していたところ岡山県岡山市近郊、倉敷市の「倉敷市美観地区」を見事、倉敷市の観光の要所としてゆるぎない場所として再生させた倉敷まちづくり株式会社を視察してきた。
 
【設立経緯】
平成20年9月に中心市街地活性化に関する法律に基づき「倉敷市中心市街地活性化協議会が設立される。協議会の必須構成員として倉敷市・倉敷商工会議所・地元金融機関などが出資し、倉敷まちづくり株式会社が設立された。

資本金200万円で始め、倉敷市中心市街地活性化基本計画が内閣府より認定され、平成23年以降、増資を続け平成24年、資本金2400万円(1000万円は倉敷市、他は個人と銀行)となり現在に至る。
 
倉敷まちづくり株式会社は純粋なる民間組織ではあるが、倉敷市による中心市街地活性化に関する法律に基づき設立され現在は駐車場管理を市からの業務委託を受け、その営業益によって黒字経営を続けるに至っている。


【事 業】

「倉敷物語館」
旧家で国の重要文化財の東大橋家住宅を市が買い取り、「倉敷物語館」としてオープン、この指定管理者として事業を開始した。
私達視察団を迎えてくれた安田さんもこの倉敷物語館の前で待っていてくれ、中の会議室でレクチャーを受けたが、さすがに歴史ある建物らしく天井を飾る大きな梁が大きな存在感のある建物で、中には会議室や軽食の食べられるコーナーやお土産屋などがあり、倉敷の町の導入部の位置的な場所でもあるが、観光案内としての役割も兼ねているような施設であり、倉敷まちづくり㈱のシンボル的な存在だった。

「旧林薬品街区整理事業」
林家より借家として国の補助を受け、6年ほど管理している。この林薬品の建物も大変重厚な作りで二階建ての大きな建物で中には、カフェが有ったり、テラスでお茶が飲めたり、小物や備前焼きがおいてあったりと、観光客でにぎわっていた。
テナントとして、各フロアを貸しているようである。

「倉敷市営駐車場指定管理事業」
平成24年より、市の指定管理事業として倉敷市内にあるすべての市営駐車場18か所の全ての管理を任されている。
まちづくり㈱の従業員24名のうち、14名が駐車場の整理員であり、ほぼすべての事業のうち駐車場の利益が黒字の要因ともなっている。
この会社の経営の安定化を図るため、倉敷市より管理を委託されたものと伺える。
しかし、18か所の内3か所程度しか利益を出していないとの話もあった。

「旧奈良萬街区整理事業(奈良萬の小路)支援」
町屋の連なる小路という感じであるが、小さなショップやレストランが並ぶ。
日本家屋の良さと、新しい若者文化も出会えるような施設であった。
どうしても古い街の観光となるとお年を召した方の観光というイメージとなりがちであるが、若い人にも訪れてほしいとのコンセプトも相持つ区画となっていた。

以上の事業により、総収入、平成27年度で約3億7000万円有り、2千500万円程度のお金を倉敷市に毎年、「まちづくり還元事業」寄付金として還元している。

倉敷まちづくり株式会社では取締役として11名の財界、大原美術館館長や、銀行頭取などがいるがすべて無報酬、常勤の取締役は説明をしてくださった安田さんだけと、この会社の設立が倉敷市の活性化が目的であり、その目的の達成のために役員の皆さんが頑張っておられる、この街を愛しているとの思いが伝わった内容であった。


【所 見】

倉敷市「倉敷美観地区」、日本を代表する観光地である。
代表的な施設でもある大原美術館をはじめ、ホテルを併設している倉敷アイビースクエアや重要文化財でもある多くの旧家が1キロ平方メートル四方の街の中に点在し、柳の木沿いに流れる倉敷川を挟んで平日でも多くの人でにぎわっている。

日本にある多くの街中再生事業を見てきたが、古い家並みを取り壊し、新しい建物を作り、作ったばかりは若い人が集まっていたのが、何年かするとまた人通りがいつの間にか少なくなっていた、なんていう話はいくつもある。

倉敷美観地区はどうだろうか、逆に日本の街の象徴ともいえる電柱のある街並みから電柱を取り払い、古い町並みをそのまま残すということで、さまざまな年代の人達が集う場となっている。


倉敷市では、倉敷市中心市街地活性化基本計画があり、倉敷市ではその目標を達成するため様々な取り組みを行っているが、その中心的な役割をこの「倉敷まちづくり株式会社」が担っていることがよくわかった。

倉敷市が計画している基本計画に沿った形で「まちづくり還元事業」寄付金を使って美観地区の更なる振興につながる施策に使われることで、プラスのスパイラルが生まれ、活かされている。


しかし、館山市でこのような事業を担うことが可能なのかと言うと、少し無理があろう。
それは、市が委託し、委託した事業から利益を生むことができるような事業が館山にないからである。

倉敷市では町全体が観光を目的とした施設が点在し、その施設には必ずといってよりほど市営の駐車場が併設しており、その営業益がある。


館山市ではすべての観光施設の駐車場は無料であり、来年度4月から漸く城山公園駐車場が大型バスのみ有料と決まったばかりである。
それにしても公園の管理費を賄うほどもないのが現状である。
もっと、収益のあがる事業が市営であるようでなければ、このような形態は難しいであろう。

館山市は現在、観光を軸として食をキーワードとして発信していこうとの思いで様々な施策を展開しているが、地元の民間が率先して動けるような状況ではないと感ずる。

というのは、民間と行政がしっかりタッグを組んでいるとは到底思えないからである。
民間が市の本気度を感ずることができるのかがカギであるような気がする。

倉敷市での駐車場の指定管理がそれに当たると思うが、民間の活性化会社が運営する上での経営の安定化を図ることを本気で行政ができるかにかかっているのでは、行政が補助金を出し惜しみをし、資金は民間でなんとかできないか、では、街中再生はむずかしい、ということであろう。

以上
 
 






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