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議長からの報告

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 館山市議会 議長  榎本祐三 


2017-07-27 up
 広域ごみ処理施設建設のその後

館山市議会 議長 榎本祐三

◇はじめに
広域ごみ処理施設建設から離脱の経過
離脱表明後の構成市町議会の反応
◇離脱表明後の経過
◇合意形成までの経過
合意された内容
今後の取り組み
おわりに



はじめに


先の私の市政報告でも申し上げましたが、6月27日の定例議会最終日に私と石井副議長の辞職届に伴う正副議長選挙がありました。
館山市議会の場合、議長は2年、副議長は1年で辞職届を提出することが慣例となっており、期間が来た両名が届け出たものです。

選挙の結果、議長は私が再選され副議長には太田浩議員が選出されました。
当初私は、今回の辞職届で後輩に道を譲ることにしておりましたが、私の会派の議員と公明党そして新しい風の会の議員が「議会の機能を拡大・充実させるにも、また館山市議会の代表として最も相応しい人。」との理由から私の再選を主張され、結果として新政クラブ会派も私に投票されたことから、11対6対1で私が再選されたものです。

近年館山市議会においては、議長の続投はほとんどなく、その意味からも責任の重さを強く認識しているところであります。
同時に委員会の構成も変わり、私を応援してくれた議員が議会運営委員長をはじめ各常任委員会の委員長ポストに就くことになり、議会運営を今まで以上に進展させ、真に市民の皆様から信頼される議会にしなければならないと誓ったところです。

さて、今回は議長(広域議会議員)として、関わった標記の広域ごみ処理施設建設のその後についてお話ししたいと思います。


広域ごみ処理施設建設から離脱の経過

予定していた建設用地が入会権の問題で建設できなくなり、広域におけるゴミ処理施設の建設は白紙に戻されたことはご承知のことと思います。
なぜ入会権があるのに用地取得を進めたのか。
そのために1億2千万円の税金の無駄遣いがあったとして住民監査請求がなされたことも事実です。

この責任を取って理事長である金丸館山市長が理事長を辞職し、副理事長であった当時の長谷川鴨川市長が理事長職を代行されることになりました。
広域の議会においても当該事業について今後どうするかについて議論しており、各自治体議会で協議してその結果を持ち寄って話し合おうとしていた時期、金丸市長が「館山市は財政的な理由から広域の当該事業からは離脱する。」と平成28年10月11日の広域議会において表明したのです。


離脱表明後の構成市町議会の反応

金丸市長の突然の離脱表明は、構成市町の議員の反発を買うものとなったことは否定できません。
つまり、理事長という広域組織のトップの立場であった人が、責任を取って理事長を辞職し、理事になったら事業から一方的に離脱するというプロセスが、納得されなかったわけです。

今でも残念に思うのですが、先にも述べましたとおり広域議会においてゴミ処理施設建設を断念したときに、館山市議会議長(広域の議員)として広域の議員の皆さんに「今後どうするのか。」について、各構成市町議会で議論して結果を持ち寄ろうと提案しようとしていた矢先に、金丸市長の離脱表明が行われたために、構成市町議会の館山市に対する不信を買ってしまったことです。

金丸市長に「離脱表明は、議会の議論の結果を待って実施されるよう。」要望しましたが、受け入れられませんでした。
議会の議論の結果、館山市の結論として離脱を表明せざるを得なくなったのであれば、構成市町議会の館山市に対する反発はなかったものと思います。


離脱表明後の経過

館山市議議会として、市長の離脱表明にどう対応するのか自由討議会、全員協議会を開いて議論しました。
結果「離脱やむなし。」の結論に至り、平成28年12月19日付で金丸市長に対して「広域ごみ処理施設建設からの離脱について」の文書で、館山市議会として離脱やむなしを伝えました。

同12月27日の広域議会において、館山市議会から館山市長に提出された当該文書の内容を報告したところです。
その後平成29年3月の広域議会において、館山市議会の離脱やむなしの意向は了承され、今後の取り組みについて協議されました。


合意形成までの経過

館山市が広域のこの事業から離脱するにあたって、今後どのような組織で運営していくのがよいのか、事務担当レベルで話し合われましたが、現在の組織のまま規約の改正によって事業を進めたい2市1町と、懸案である理事・議員・派出職員の責任問題、議会費・総務費の負担問題を明らかにすることを求める館山市とでは、考えに相違があり合意には至りませんでした。

この問題解決のために、5月30日に首長も含めた広域議会懇談会が開催され、意見交換を実施しました。
私は、館山市議会の自由討議会で得られた結果を報告しました。
それは、安房郡市市町村圏事務組合(広域)としてこの事業を2度も失敗したことを考えれば、今後の事業については、別組織で実施するのが望ましのではないかということです。

しかし、別組織を作るにしても簡単にはできず、2市1町としては事業の早期の進展を考慮すれば、現在の広域組織で継続して実施することを主張されたのです。
このままでは問題は解決されないことから、館山市の主張と2市1町の主張の折衷案として、亀田鴨川市長から建設用地が決まるまでは現在の組織で実施し、用地が決定したなら新たな組織で実施することが提案されました。
館山市としては、この案を受け入れることとしましたが、館山市が懸案としていた事項について、具体的な交渉がなされました。


合意された内容

館山市が懸案事項として挙げていた内容に対して、7月11日の広域の臨時議会において、理事長(南房総市長)から「ゴミ処理広域化事業に関する提案書」が提出されました。
この問題に関して広域議会での決心については、館山市議会から本橋議員と私に一任されておりましたので、鈴木議長に暫時休憩を求め金丸市長を含めて3名で協議しました。
結果として、館山市及び館山市議会としては、提案に同意することとしましたが、要望事項を付すこととしました。
その合意内容は以下のとおりです。

「ごみ処理広域化事業に関する合意内容」

1 人事配置について
事務局長、次長、庶務係長及びごみ処理広域化担当職員については、鴨川市、南房総市、鋸南町からの派遣職員を充てる。
2 負担金について
議会費・総務費に係る負担金の内、ごみ処理広域化事業に係る分については、館山市の負担を求めない方向で検討していく。
負担割合については、事業費等の合理的な方法を検討するものとし、館山市及び2市1町による協議を行うものとする。
3 事業範囲について
安房広域でごみ処理広域化事業を継続化する場合の業務範囲は、「用地選定・住民説明及び合意形成」並びに「測量・地質調査・生活感環境影響調査・各種手続き」までとする。

※:提案に対する館山市議会選出の広域議員からの要望事項
1 事業範囲の内容による規約変更を行うこと。
2 館山市の理事及び館山市選出の議員は、ごみ処理広域化事業に関する審議や採決には加わらないこととする。
3 事業範囲における事業は示された「建設候補地選定スケジュール(案)」より、早期に完了すること。


今後の取り組み

今後の取り組みが懸念された当該事業も、今後細部の調整が残るものの大筋合意されたことは、良かったと持っております。
この事業が頓挫して今後どうするかについて真剣に議論すべき時期に、中核市である館山市が自らの都合で事業から離脱したわけで、安房郡市の構成市町に多大な迷惑をかけたことは否めません。

館山市議会の議長として、本橋議員とともにこのことを肝に銘じ、2市1町の広域議員の皆様と真摯に合意形成に努めてきました。
館山市がこの地方の中核都市であることを認識すれば、2市1町に信頼してもらえる対応をすることが不可欠であります。

首長による4名の理事会でなぜ胸襟を開いた議論がされなかったのか残念に思いますし、合意形成に館山市の議長として積極的に関与できたことは良かったと思っております。
今後は、合意された内容が着実に実現していくことが不可欠であり、広域の議員として責任をもって取り組んでいくつもりです。


おわりに

館山市は勿論のこと安房郡市の3市1町が、今後着実に取り組んでいかなければならないのが、人口減少にどのように対応していくかであると思っています。
広域の事業が、このままの予算規模で続けていくことは困難であることは、誰が見ても明らかなことであり、人口に見合った事業規模を考えなくてはなりません。

特に広域の事業規模約30億円の内、約7割の20億円以上が常備消防に係る事業であり、今後この分野での削減の検討が不可欠になると思っております。
消防団の詰め所も考慮して検討していく必要があるものと考えております。

私は広域の監査委員も務めておりますが、5月の監査で今後の人口減少に対応した取り組みを話しましたところ、早速7月の臨時議会で事務局から「安房郡市市町村圏事務組合公共施設等統合計画(案)」が示され、事務方の積極的な取り組みに敬意を表したところです。

何れにしましても、中核都市館山の議長の名に恥じないよう、前向きに職務を全うするつもりでおりますので、今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


館山市議会 議長 榎本祐三



 

 

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