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体験観光について |
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〇 |
館山市の体験観光の受入数は? |
委員 |
平成28年に約7,000人で過去最高と聞いている。 |
〇 |
平成29年は、一般も含み15,651人(うち学生は14,638人)。
51校17件、合計68団体である。 |
〇 |
今日、参加している体験観光に関する4団体、他にも団体があるが、統一性がないことが問題と考えている。 |
〇 |
昔は館山市に観光の協議会があった。個人が集まって平成16年に作ったが、料金が練れていないなどの問題でバラバラになってしまった。個人では100人単位の稲刈り体験など体力が必要で難しい。 |
〇 |
2000年から観光立市を掲げ、協議会ができていた。
当時は南信州と同じようなことを目指しており、スタートは変わらないが、どこに問題があったのか。
千葉デスティネーションキャンペーン(DC)でまとまったが、それ以降、バラバラになってしまった。
行政担当者が変わり、これまでの経緯なども把握されていないことが問題ではないか。 |
〇 |
千葉DCは解散もしていない。関係者が集まって話し合いをすれば良い。 |
〇 |
プロモーションの協議会が立ち消えになった理由を知りたい。 |
委員 |
塩尻市の視察に出てきた山田氏はずっと同じ部署でエキスパートになっている。そういう職員を作るべき。 |
委員 |
観光協会から以前、千葉DCの話を聞き、12月議会で市に観光の関係者が意見交換する場を作って欲しいと要望した。その後、どうなっているか |
市 |
市は、観光キャンペーンを広域で行う方向にシフトしている。ただお配りした体験パンフも任意団体ではあるが一緒にプロモーションをしている。
手法は色々考えられるが、この組織を活発化させることも一つの選択肢としてあり得る。 |
委員 |
鴨川では、市長がトップとなり観光プラットフォームの会社を立ち上げた。
これまでのように個別の集まりでは意思決定に時間がかかり新規事業ができないという問題があったため。
アドバイザーを外部から招聘し、企画部門と実行部門が一緒になっている。 |
委員 |
飯田市では株式会社南信州観光公社を設立。広域の自治体及び地元企業も出資し、窓口を一本化している。 |
〇 |
「体験観光」と言うと狭く捉えられてしまう。地域づくりの観点が必要。
色々な意見を言える場があるのは良いが、体験観光を一本化したとしても、採算的に難しい。 |
〇 |
個人が夏にシュノーケリングに来る体験はNPOでも集客できるが、夏以外に来る団体への営業は難しい。
団体用のプログラムをまとめて営業をやって頂けると助かる。 |
〇 |
今日のような行政も議員も入った意見交換の場は初めて。
これは大変すばらしいが、行動に移す場も必要。
同じ轍を踏まない様に、過去、上手くいかなかった要因を共有することは必要ではないか。
平成16年に市の主導で「観光立市たてやま推進協議会」がつくられ、観光事業者やNPO、市議らも入ってプロジェクト別の話し合いがあり、翌年「観光立市たてやま行動計画」がまとめられた。
市のHPには今も掲載されているが、「行動計画」の実施や検証についてどうなったのか不明である。
また、観光プロデューサーの浅井信さんが中心になって、体験学習プログラムのメニュー化とプラットフォームづくりが検討された際、NPOなどの市民団体を育てるためには、それぞれの料金から仲介手数料を取るのではなく、来訪団体に上乗せして請求するという提案があったが、その後組織された体験交流協会では、仲介手数料と旅行社手数料が二重に引かれるシステムとなった。 |
〇 |
インバウンドの活動をしているが、観光はモノからコトへ、さらにはストーリーへと変化している。体験は、土地の人としゃべるのが一番。まちづくりにも効果測定が必要。マーケティングにお金をかけなければならない。 |
〇 |
今日の会議で色々な意見が出ているが、これを集約して窓口を一元化して、定期的に開催していけるようにすべき。必要なら予算もつけて。 |
〇 |
漁協も高齢化していて、定置網では体験も難しいが、他団体の体験などへ組合として協力していきたい。 |
〇 |
議論している数字が古い。ちなみに昨年4-12月に君津~鴨川の南房総エリアに来た人は331万人で前年比4.3%現である。こうした数字を頭に入れて議論すべき。 |
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2 |
桟橋や港の有効利用について |
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〇 |
客船受入れ委員長をしているが、2月3日のジェット船の歓迎式では乗船が60人に対し下船する人は3人だった。何のための歓迎式なのか疑問に思っている。
にっぽん丸のような豪華客船は動くホテルでありこれが寄港してもあまり経済効果がないのではないか。
一考しないと今のままでは桟橋を作った意味がない。 |
〇 |
寄港する船の乗客が市にお金を落とすようにするため、アイディア出しを続けていくしかない。 |
〇 |
クルーズ船の客は何を求めているのか?彼らが求めるグレードの高いサービスを提供できるのか。
あるいは他ではできないものなどがあるのか。 |
〇 |
桟橋だけでなく、渚の駅も含めたエリア一体として観光の玄関口として整備していこうという話だったはず。
陸から訪れる人を増やすという方がハードルが低いので、多角的に考えるべき。
当NPOではつり大会なども行っている。アプローチの違うことも考えていくべき。 |
市 |
竹芝から乗ってもらおうと営業している。平成28年度から力を入れたい前年比400%増となった。
ただ都内では、館山―大島のジェット船があることも知られていない。
ジェット船はバスツアーが増え館山から大島へは6,000人が乗っている。
クルーズ船は日本船がターゲットだったが、寄港数を増やすには外国船も対象にしていくため初めて外国船社との商談会に参加した。
同じ東京湾で横浜でなく館山を選んでもらう理由が必要と言われ、
地域の魅力を高めなければいけないと考えている。
体験も船会社に売り込んでおり、例えばうまいもの巡りツアーとして、
木村ピーナッツ・フルーツ工房・ひふみ養蜂園をまわるものなど。
海中観光船は、平成29年で年間13,000人。
千葉県全体としては、大型客船は木更津港に止め、バスで房総をまわるよう話をしている。 |
〇 |
5年前から海中観光船の運航をしている。年間280日程度の運行。
現在、増設中の小型船係留施設について、機能に問題があると考えているが、利用者としての意見を聞いてくれないので今日皆さんに披露したい。
潮の干満の差が激しく、現在の固定式だとタラップを用意しないと乗り降りができないことが多い。
岸壁が新しくできても1隻しか係留できないので最大でも365隻しか止められず、経済効果を考えると同じものを増やすのは疑問。浮桟橋にすれば問題が解決する。
あるいは渚の駅からそのまま乗船できるようにならないか。半日から1日遊んで過ごせるようになると良い。 |
委員 |
当初、桟橋は60億円の予算でポンツーンも3本だった。ただポンツーンではもたないという話もある。
保田のばんやでは、ボートを漁港にとめて食事をしにくる客もいるという。 |
〇 |
桟橋を作れば60万人来るだろうと言われていたが結果はどうか。
数字に惑わされずにビジョンのあり方がどうであったかを検証して、桟橋問題などを見ていくことが必要。
ビジョンを立てる際に、あらためて館山が海とともに生きてきたなかで、地域特性は何であったかを考えること。今後人口が減る中で持続可能な地域づくりが重要であるが、やはり地域特性を考えた「地域像」が揺れ、魅力の出し方や地域ストーリーが足りないのが問題。
外部のコンサルなどに踊らされることなく、どういう地域であれば館山らしいまちづくりでできるか、地域の人々の参画で考えていく。館山は首都圏と繋がる保養の地、癒しの地であるだけでなく、震災があっても乗り越えていく力、たとえば祭りのエネルギーを結集している地。
また地政学的にも館山は軍事戦略の地であり、赤山地下壕に人が多く来るだろうということは世界的な流れの中で予測できた。桟橋問題もクルーズ船の数字だけに惑わされようにしてもらいたい。 |
委員 |
地域の宝を何とか世間に知らしめたい。安房地域を日本遺産登録ができないか。 |
〇 |
急増する数値には気を付けなければならない。大型客船が来ているのは九州、中国からのビザなし渡航で館山には無縁。3,000人も人が来たらどうするのか。その前にやることがあると思う。 |
〇 |
大島に椿を見に行くというが、椿は館山の市花である。
たった40kmの距離なので、一緒に椿のプロジェクトができないものか。
資生堂の創始者出身の松岡では椿のプロジェクトもあるが、地域の人任せではなく行政も議員も一緒に汗をかいてまちづくりを進められたらもっといい。
当NPOでは、『館山まるごと博物館』を提唱しているが、これは市民参加のエコミュージアム活動である。
ストーリーを共有できる地域と「広域まるごと博物館」の連携を図れば面白い。
日本遺産はストーリーがあれば離れた土地でも共同で登録できる。
例えば「海の幸」繋がりで久留米と館山、なども考えられる。 |
〇 |
市民みんなで椿の品種を増やす運動をしてはどうか。 |
〇 |
ジェット船から3人下船したということだったが、その人たちはどうやって移動するのか? |
市 |
渚の駅の弱点が二次交通。このため昨年度からレンタサイクルを設置し、またレンタカー会社の送迎ができるようにしている。 |
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3 |
その他 |
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館山市商工観光課より、先日の台湾へのセールスについて、成果の一部を3点報告したい。 |
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① |
教育旅行の誘致について、高雄市の笵(はん)局長から「高雄市には約240の高校・中学がある。
まずは学校交流から始めましょう。」との言葉をいただき、同席した6名の校長のうち南隆中学の校長先生からは、「昨年、安房高に旗津(きづ)高が訪問した。
これを一過性とせず安房高と旗津高、南隆中学と安房高の近くの中学で相互交流を図っていかないか」との提案をいただく。 |
② |
日本千葉台湾商会の鐘(しょう)会長の紹介で、高雄市「長春(シニア)業餘(アマチュア)ゴルフ協会」の方々と会食した。
頻繁に日本にゴルフツアーに来ていて、当面3月と6月に館山に来る予定。
館山市の方々とゴルフによる交流を行っていきたいとの話もあった。
観光協会、商工会議所、議会の皆さんそれぞれの窓口となる方を決めていただけないか。
経済交流のきっかけとなることも期待している。 |
③ |
同じく鐘会長の紹介で高雄市議会の蔡副議長を訪問し会食。
今年の7月7日に、高雄市と交流をしている日本の市町村から、議員の方々を300名程度招待する「台日交流サミットin高雄」を企画しているので、ぜひ参加していただきたい、とのこと。
文書をいただき事務局に取り次ぐのでよろしくお願いします。 |
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〇 |
その台湾へのセールスでは観光協会長、元会長が自腹で参加した。いかがなものか。 |
〇 |
今日の議論のまとめ方について。
言うは易しだが、言っただけで終わりにしないで欲しい。
1つ1つ検証して具体化していかないと意味がない。
誰がどこでやっていくのかもはっきりして欲しい。 |
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今日の議論のまとめ、今後市にどう提案するかなど、建設経済委員会で話し合ってその結果を出席者に報告することを約束し、閉会した。
以上 |
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平成30年3月8日 |
経済観光部長殿 |
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館山市議会 建設経済委員会 |
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委員長 室 厚美 |
観光施策に関する意見交換会に基づく要望書 |
建設経済委員会では、去る2月6日に民間の方々と「観光施策に関する意見交換会」を行いました。
そこで出されたご意見をもとに、3月議会では何名かの議員が行政一般質問で取り上げ議論させて頂きました。
そこでもふれさせて頂きましたが、特に、「民間の幅広い関係者と行政が一同に会した意見交換会は非常に有意義なので今後も継続して欲しい」との強い要望が寄せられました。
当委員会では、必要に応じてこのような場を企画することは可能ですが、責任を持って継続的な会合の場を主催するのは執行部の役割と考えます。
この件に関しましては、一般質問でも前向きなご答弁を頂いておりますが、ご対応のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご参考までに、当日の議事録及び参加者名簿を添付致しますので、宜しくご査収下さい。 |
以上 |
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意見交換会参加者 への 「報告書」 |